シャーム解放機構がハマー県北部を激しく砲撃し女児1人死亡、これに対してロシア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるハマー県、ラタキア県、イドリブ県を12回にわたり爆撃(2021年9月1日)

ハマー県では、SANA(9月1日付)によると、イドリブ県で活動を続ける「テロ組織」がシリア政府の支配下にあるジューリーン村を砲撃し、女児1人が死亡、住民7人が負傷した。

シリア人権監視団によると、砲撃を行ったのはシャーム解放機構を、砲弾50発以上をジューリーン村、シャトハ町、ナーウール・ジューリーン村に対して撃ち込んだ。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のカルクール村、ヒルバト・ナークース村、ザイズーン村、カストゥーン村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

また、ロシア軍戦闘機がラタキア県との県境に位置するドゥワイル・アクラード村一帯を爆撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるハーン・スブル村、ハザーリーン村を砲撃した。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるマウザラ村を砲撃した。

ロシア軍戦闘機も「決戦」作戦司令室の支配下にハマーマ村の森林地帯にあるシャーム解放機構のキャンプを爆撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカッバーナ村一帯を爆撃した。

ロシア軍の爆撃は、ハマー県、イドリブ県と合わせて12回に及んだ。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を24件(イドリブ県14件、ラタキア県3件、アレッポ県3件、ハマー県4件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は20件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を8件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, September 1, 2021、ANHA, September 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 1, 2021、Reuters, September 1, 2021、SANA, September 1, 2021、SOHR, September 1, 2021などをもとに作成。

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