ロシア・シリア軍がトルコ占領地の境界地一帯で3日連続となる軍事演習、マンビジュ市東に基地を設置(2021年11月2日)

ラッカ県では、ANHA(11月2日付)によると、ロシア・シリア両軍の陸空軍が、トルコの占領下にあるいわゆる「平和の泉」地域との境界に位置するラッカ県アイン・イーサー市東のM4高速道路沿線一帯(カンタリー村、ジャラビーヤ村一帯)で軍事演習を行い、ロシア軍戦闘機・ヘリコプター複数機が熱気球や照明弾を発射した。

ロシア軍による軍事演習は3日連続。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍がシリア軍とともに、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市東のM4高速道路沿線に新たな軍事基地を設置した。

また、ロシア軍士官複数人がヘリコプターで、トルコ占領下のバーブ市のアキール山地区にあるトルコ軍基地を訪れた。

訪問の理由は不明。

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ハサカ県では、SANA(11月2日付)、ANHA(11月2日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるダルダーラ村を砲撃した。

AFP, November 2, 2021、ANHA, November 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 2, 2021、Reuters, November 2, 2021、SANA, November 2, 2021、SOHR, November 2, 2021などをもとに作成。

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