「決戦」作戦司令室がアレッポ県西部のミーズナーズ村近郊でシリア軍を狙撃し、兵士2人を殺害(2021年11月20日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がザーウィヤ山地方のハントゥーティーン村一帯で砲撃戦を行った。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるジューリーン村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室が県西部のミーズナーズ村近郊でシリア軍兵士を狙撃し、2人を殺害した。

「決戦」作戦司令室はまた、アウラム・クブラー町一帯を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヨルダンに面するナスィーブ国境通行所(ヨルダン側はジャービル国境通行所)にある政治治安局の拠点で何者かによって仕掛けられた爆弾が爆発した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(イドリブ県1件、ラタキア県1件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を8件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, November 20, 2021、ANHA, November 20, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 20, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 20, 2021、Reuters, November 20, 2021、SANA, November 20, 2021、SOHR, November 20, 2021などをもとに作成。

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