アレッポ県とハサカ県のトルコ占領地各所で爆発が相次いで発生、複数が死傷(2022年1月13日)

アレッポ県では、ANHA(1月13日付)によると、トルコ占領下のアアザーズ市の中心街(アスヤーナ地区)で、シリア国民軍の軍用車輌を狙った爆発が発生した。

シリア人権監視団によると、爆発は人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍憲兵隊の車輌を狙ったもので、戦闘員1人が死亡、複数が負傷した(ドゥラル・シャーミーヤ(1月13日付)によると、住民3人が死亡)。

また、アフリーン市中心のいわゆるカーワー交差点近くでも爆発が発生した。

ドゥラル・シャーミーヤによると、爆発は自爆攻撃によるもの。

なお、12日にもバーブ市でシリア国民軍の軍用車輌を狙った爆発が発生している。

ドゥラル・シャーミーヤによると、この爆発は、自爆ベルトを着た男性によるもので、子供1人が死亡した。

このほか、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・アラブ(コバネ)市東のカラ・ムーグ村にあるシリア軍の分隊の陣地を狙撃、兵士1人を殺害した。

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ハサカ県では、ANHA(1月13日付)によると、トルコ占領下のラアス・アイン(スィリー・カーニヤ)市で爆発が発生した。

一方、SANA(1月13日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のウンム・ハイル村、タッル・タムル町近郊のアッブーシュ村を砲撃し、民家などに被害が出た。

AFP, January 13, 2022、ANHA, January 13, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2022、Reuters, January 13, 2022、SANA, January 13, 2022、SOHR, January 13, 2022などをもとに作成。

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