米軍とシリア民主軍はハサカ県シャッダーディー市などの刑務所に収容していたダーイシュ・メンバーを新設された刑務所に移送(2022年3月14日)

SANA(3月14日付)によると、シリア領内各所に違法に駐留を続ける米軍が、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支援を受け、ハサカ県のブルガール・キャンプ、シャッダーディー市、ダイル・ザウル県のスワル町にある刑務所に収容していたダーイシュ(イスラーム国)のメンバー数十人を、ハサカ県北部の刑務所に移送した。

一方、シリア人権監視団も複数筋から得た情報として、シリア民主軍がシャッダディー市の刑務所に収容していたダーイシュ・メンバー約1,200人を、某西側諸国の資金援助によってハサカ市東に最近建設された刑務所へと移送したと発表した。

移送されたのは、シリア人以外の外国人メンバー、家族も同じ刑務所に収容された。

これにより、シャッダーディー市の刑務所にはシリア人メンバー数百人を残すのみとなった。

AFP, March 14, 2022、ANHA, March 14, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 14, 2022、Reuters, March 14, 2022、SANA, March 14, 2022、SOHR, March 14, 2022などをもとに作成。

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