外務在外居住者省は国連に書簡を送り、米国務省高官のシリア北東部への不法入国に抗議(2022年3月23日)

外務在外居住者省は、国連事務総長と安保理議長に宛てて書簡を提出、米国務省高官のシリア北東部への不法入国について抗議した。

声明では、2022年3月22日にイーサン・ゴールドリッチ米国務次官補を代表とする米国使節団がシリア北東部に不法入国、また同様の不法入国が最近になってスウェーデン外務省の領事市民法局交換らによっても行われたとしたうえで、こうしたあからさまな主権侵害は、国連憲章や国際法、国連安保理でのシリアにかかる諸決議に違反していると指摘した。

また、これらの訪問がこの地域の住民の苦しみや危機を軽減するとの陳腐な主張は事実無根のウソで、米国は実際には石油、天然ガスを盗奪うとともに、一方的な経済制裁を科していると非難した。

そのうえで、国際社会と国連に対して、西側諸国が法律を逸脱した諸集団とともに行っている横暴を非難するよう呼び掛けた。

AFP, March 23, 2022、ANHA, March 23, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 23, 2022、Reuters, March 23, 2022、SANA, March 23, 2022、SOHR, March 23, 2022などをもとに作成。

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