トルコ占領下のアレッポ県各所で断続的な停電に抗議するデモがトルコのSTE電力会社前で行われ、シリア国民軍が参加者に実弾を発砲し、1人死亡(2022年6月3日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるいわゆる「オリーブの枝」地域のアフリーン市、ジンディールス町、「ユーフラテスの盾」地域のマーリア市、スーラーン町(スーラーン・アアザーズ町)などで、トルコのSTE電力会社に対する抗議デモが発生した。

デモは、占領地での断続的な停電に抗議するもの。

同地は、STE社のほかに、トルコのAKエネルギー社が電力を供給している。

ジンディールス町では、トルコの支援を受けるシリア国民軍の憲兵隊がデモの強制排除を試み、参加者に実弾を発砲、1人が撃たれて死亡、アフリーン市でも憲兵隊とSTE社の守衛が実弾を発砲し、2人が負傷した。

一方、マーリア市では、デモ参加者がSTE社のビルに押し入り、放火した。

AFP, June 3, 2022、ANHA, June 3, 2022、Orient News, June 3, 2022、Reuters, June 3, 2022、SANA, June 3, 2022、SOHR, June 3, 2022などをもとに作成。

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