シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県各所で、シリア難民100万人の「自発的」帰還をめざすトルコのプロジェクトに反対するデモ(2022年6月3日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ市東のスーワーカ学校に設置されているトルコ軍の拠点前で、シリア各地からの国内避難民(IDPs)らがデモを行い、シリア・ロシア軍と「イランの民兵」に対する軍事作戦の実施、「イランの民兵」とロシアが占領する地域の解放を求めた。

デモ参加者はまた、シリア北部への定住ではなく、「イランの民兵」とロシアが占領する地域への帰還を求め、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領がシリア難民100万人のシリア北部への「自発的」な帰還を実現するためのプロジェクトを開始したことに異を唱え、シリアの人口動態の改編に拒否の示した。

MMC(6月3日付)によると、同様のデモは、サルミーン市でも行われた。

https://www.facebook.com/SYRMMC/posts/pfbid06KNEDDHFtRf9K9v7ZaERXXAZ4pEnjHj5yLDUjPMM1hvGeUHeJiZyM8q7kzsh7kEjl

AFP, June 3, 2022、ANHA, June 3, 2022、Orient News, June 3, 2022、MMC, June 3, 2022、Reuters, June 3, 2022、SANA, June 3, 2022、SOHR, June 3, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.