内務省はレバノンで拘留されていたシリア船籍がタルトゥース港に到着、同船の拘留を求めていたウクライナの申してが捏造だったと批判(2022年8月4日)

内務省は声明を出し、シリア船籍のラオディセア(Laodicea)が、在レバノン・ウクライナ大使の不当な申し立てによって、レバノンのトリポリ港で数日間拘留されたものの、4日に無事タルトゥース港(タルトゥース県)に到着し、予定通り貨物の積み降ろしを開始したと発表した。

声明によると、運輸省とラオディセアを所有する国営のシリア海上運輸会社が数日にわたって、レバノンの外務省、公共事業運輸省、タルトゥース港関係者と協力し、同船にかかる問題に対処、その航路にレバノンの貿易会社への小麦の配送が含まれていたことを示し、タルトゥース港で通常通り積み荷を降ろした。

鮮明はまた、本件にかかるレバノン司法当局は、ラオディセアにかかる書類を検査するとともに、すべての必要な手続きを確認したうえで出港を認め、これにより、ウクライナ大使の申し立てが、シリアに対する戦争とシリア国民への一方的制裁を続け、タルトゥース港への食糧物資の移送を阻止・遅延させようとする米国およびその同盟国への忠誠心に基づく捏造であることが明らかにされたと強調した。

在レバノン・ウクライナ大使館は、ロシア軍によって盗奪されたウクライナ産の小麦を輸送していると主張し、イホル・オスタシュ在レバノンウクライナ大使は3日、レバノン政府に対してラオディセアを出港させないよう申し立てていた。

SANA(8月4日付)が伝えた。

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AFP, August 4, 2022、ANHA, August 4, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 4, 2022、Reuters, August 4, 2022、SANA, August 4, 2022、SOHR, August 4, 2022などをもとに作成。

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