アリー・ハイダル元特殊部隊司令官(少将)が8月5日、90歳で死去した。
ハイダル少将の親族がフェイスブックなどを通じて明らかにした。
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ハイダル少将は1932年、ラタキア県ジャブラ市生まれ。
ハーフィズ・アサド前大統領の幼少期からの友人で、学生時代にバアス党に入党した。
ヒムス県ヒムス市の士官学校を修了後、1952年に士官となり、1968年に特殊部隊の司令官となり、ハーフィズ・アサド前大統領の政権掌握を支持した。
ハイダル少将指揮下の特殊部隊はその後、25,000の兵力を擁する部隊に成長し、シリア・ムスリム同胞団の掃討に参加、内戦下のレバノンにも駐留し、パレスチナ解放機構(PLO)と対峙した。
1994年8月、ハイダル少将は特殊部隊司令官を解任され、一時投獄(幽閉)された。
その理由に関して、バッシャール・アサド大統領に権力を世襲しようとするハーフィズ・アサド前大統領に異議を唱えたとの説、中東和平プロセスに反対したとの説がある。
イナブ・バラディー(8月5日付)、『クドス・アラビー』(8月5日付)などが伝えた。
AFP, August 5, 2022、ANHA, August 5, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 5, 2022、‘Inab Baladi, August 5, 2022、al-Quds al-‘Arabi, August 5, 2022、Reuters, August 5, 2022、SANA, August 5, 2022、SOHR, August 5, 2022などをもとに作成。
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