アレッポ県で「決戦」作戦司令室がシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害、イドリブ県ではシリア軍の砲撃で1人死亡(2022年11月14日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にある県西部のカブターン・ジャバル村でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

「決戦」作戦司令室はまた、カフル・ハラブ村、ミーズナーズ村、バスラトゥーン村を砲撃した。

一方、シリア軍は県西部の第46中隊基地一帯、ダーラ・イッザ市を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるサーン村、マアッルバリート村一帯を砲撃し、オリーブの収穫作業をしていた住民1人が死亡した。

シリア軍はまた、ザーウィヤ山地方のスフーフン村、バーラ村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がクルド山地方のカッバーナ村一帯で砲撃戦を行った。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市ダム街道地区で、地元民兵、シリア軍第5軍団第8旅団と、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルの戦闘が続き、ダーイシュ・メンバー2人が新たに死亡した。

これにより、10月31日以降のダルアー県でのダーイシュに対する治安作戦での死者は、これにより民間人6人(うち子供2人、メディア活動家1人、高齢者1人を含む)、ダーイシュ・メンバー11人、地元民兵およびシリア軍第5軍団兵士5人となった。

AFP, November 14, 2022、ANHA, November 14, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2022、Reuters, November 14, 2022、SANA, November 14, 2022、SOHR, November 14, 2022などをもとに作成。

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