バスニュース(1月26日付)は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に近い情報筋の話として、首都ダマスカスでロシアの仲介のもとに続けられていたシリア政府と北・東シリア自治局の交渉が終ったと伝えた。
同サイトは1月12日に交渉の新しいラウンドが開始されたと伝えていたが、トルコが新たな軍事作戦を開始した際に北・東シリア自治局の支持する同自治局側が求めたのに対し、シリア政府側がこの提案を拒否したために決裂、自治局側の代表を務めているバドラーン・ジヤー・クルド渉外委員会共同議長はハサカ県のカーミシュリー市に帰着した。
シリア政府は、シリア民主軍によるシリア北東部の防衛は義務であって、その見返りとして、同軍あるいは北・東シリア自治局の存在を承認することは何ら求められるべきものではない、との姿勢を示したという。
AFP, January 26, 2023、ANHA, January 26, 2023、Basnews, January 12, 2023、January 23, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 26, 2023、Reuters, January 26, 2023、SANA, January 26, 2023、SOHR, January 26, 2023などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.