ロシアの首都モスクワで、シリアのアリー・マフムード・アッバース国防大臣、トルコのフルシ・アカル国防大臣、ロシアのセルゲイ・ショイグ国防大臣、イランのモハンマド・レザー・ガラーエイ・アーシュティヤーニー国防大臣による4ヵ国会談が開催され、4ヵ国の国防大臣、トルコのハカン・フェダン国家諜報機構(MİT)長官ら治安機関トップが一堂に会した。
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シリア国防省は声明を出し、「シリア、ロシア、イラン、トルコの4ヵ国国防大臣会合が開催され、トルコ軍のシリア領内からの撤退、さらにはM4高速道路の名で知られる国際幹線道路にかかる合意の実施が検討された」と発表した。
https://www.facebook.com/mod.gov.sy/posts/pfbid02gRZbCUuxVybq3m6njPSSEABAxCMq6k8QDgTuwjBqWwe7fZpoXSnf3KtdELvFDNjvl
SANA(4月25日付)が伝えた。
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一方、ロシア国防省は、ロシア、イラン、シリア、トルコの国防大臣による四者会談がモスクワで開かれ、シリアの治安強化とシリア・トルコ関係の正常化の問題を協議、テロの脅威やその兆候への対処、シリア領内のすべて過激派組織との戦いに注意が払われ、会談後、シリアとトルコの当事者が、シリアの領土保全の維持、シリア難民の帰還に向けた取り組みの強化する必要を確認した、と発表した。
ロシア国防省はまた、会談において「この形式で行われる対話が建設的であることを確認するとともに、そしてシリアと中東地域全体の状況をさらに安定させるために対話を継続する必要性が強調された」と付言した。
RIAノーヴォスチ通信(4月25日付)、タス通信(4月25日付)が伝えた。
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トルコ国防省も声明を出し、シリアの治安状況の強化、トルコとシリアの関係正常化における実効的・具体的な措置、シリア難民の帰還に向けた取り組み強化、シリア領内にいるすべてのテロ組織と過激派グループとの戦いについて、建設的な雰囲気のなかで議論したと発表した。
Millî Savunma Bakanı Hulusi Akar ve MİT Başkanı Hakan Fidan; Rusya Federasyonu Savunma Bakanı Sergey Şoygu, İran Savunma Bakanı Mohammad Reza Aştiyani ve Suriye Savunma Bakanı Ali Mahmud Abbas ile Rusya, İran ve Suriye İstihbarat Başkanlarıyla 25 Nisan 2023’te Moskova’da bir… pic.twitter.com/Vq16JkQJxP
— T.C. Millî Savunma Bakanlığı (@tcsavunma) April 25, 2023
Millî Savunma Bakanı Hulusi Akar ve MİT Başkanı Hakan Fidan; Rusya Federasyonu Savunma Bakanı Sergey Şoygu, İran Savunma Bakanı Mohammad Reza Aştiyani ve Suriye Savunma Bakanı Ali Mahmud Abbas ile Rusya, İran ve Suriye İstihbarat Başkanlarıyla 25 Nisan 2023’te Moskova’da bir… pic.twitter.com/Vq16JkQJxP
— T.C. Millî Savunma Bakanlığı (@tcsavunma) April 25, 2023
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しかし、シリアの『ワタン』(4月25日付)は、シリアの匿名筋の話として、関係正常化にかかる具体的な措置が話し合われたとするトルコ国防省の声明は正しくない」と否定、「会合で行われたのは、シリア領内からのトルコ軍の撤退の仕組みについての検討だった」と強調した。
AFP, April 25, 2023、ANHA, April 25, 2023、al-Durar al-Shamiya, April 25, 2023、Reuters, April 25, 2023、RIA Novosti, April 25, 2023、SANA, April 25, 2023、SOHR, April 25, 2023、TASS, April 25, 2023などをもとに作成。
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