2019年5月にハサカ県カーミシュリー市でシリア政府当局に拘束されていた米国人が釈放される(2019年7月27日)

『ニューヨーク・タイムズ』(7月27日付)、CNN(7月27日付)は、レバノン治安筋の話として、レバノン治安筋の話として、シリア政府当局が拘束中の米国人を釈放、レバノン当局(アッバース・イブラーヒーム総合情報部長)を通じてその身柄を米国側に引き渡したと伝えた。

釈放されたのは、サム・グッドウィン氏(30歳)。

グッドウィン氏は世界各国を廻る旅行をしていたが、2019年5月にハサカ県カーミシュリー市近郊で拘束された。

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なお、ロイター通信(7月26日付)は、釈放されたのが、2012年にシリア国内で政府当局に拘束されたとされるジャーナリストのオースティン・タイス氏だと伝えていた。

AFP, July 27, 2019、ANHA, July 27, 2019、AP, July 27, 2019、CNN, July 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 27, 2019、The New York Times, July 27, 2019、Reuters, July 27, 2019、SANA, July 27, 2019、SOHR, July 27, 2019、UPI, July 27, 2019などをもとに作成。

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レバノン・ヒズブッラーのナスルッラー書記長「欧米諸国、アラブ湾岸諸国はシリアでの国会選挙に難民を参加させたくないので、その帰国を阻止している」(2019年5月26日)

レバノンのヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、2006年のレバノン紛争の戦勝記念日にあたる「解放記念日」(5月25日)に合わせて、マナール・チャンネル(5月25日付)を通じてテレビ演説を行った。

演説ではシリア情勢についても言及、「アサド大統領は電話会談で、すべてのシリア難民を帰還させたいとの意思を示し、帰還を促す用意があると述べた」と述べた。

ナスルッラー書記長はまた、「しかし、米国、西側諸国、そしてアラブ湾岸諸国は、(2020年に)シリアで(人民議会)選挙があるため、シリア難民が帰国することを頑なに拒否している…。政治的な理由で、シリア難民の帰国を阻止しようとしており、それはアメとムチを用いて行われている…。シリアが安全でないとの吹聴することが、シリア人に帰国への恐怖を抱かせようとする方法の一つだ」と述べ、西側諸国を非難した。

AFP, May 26, 2019、ANHA, May 26, 2019、AP, May 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, May 26, 2019、al-Hayat, May 27, 2019、Qanat al-Manar, May 26, 2019、Reuters, May 26, 2019、SANA, May 26, 2019、SOHR, May 26, 2019、UPI, May 26, 2019などをもとに作成。

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ヒズブッラーのナスルッラー書記長「トランプ米大統領の決定は国際法への侮辱、国際機関の無力を示している」(2019年3月26日)

レバノンのヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、マナール・チャンネル(3月26日付)を通じて演説を行い、ドナルド・トランプ米大統領が25日にシリア領ゴラン高原に対するイスラエルの主権を認める大統領令に署名したことに関して、「いわゆる国際法、国際社会の諸決議、そして諸機関を侮辱して、イスラエル占領政体の国益を利しようとしている」と米国を非難する一方、「国際機関は諸人民のいかなる権利も守ることができないことの証左」だと述べ、国際社会の無力についても批判した。

AFP, March 26, 2019、ANHA, March 26, 2019、AP, March 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 26, 2019、al-Hayat, March 27, 2019、Qanat al-Manar, March 26, 2019、Reuters, March 26, 2019、SANA, March 26, 2019、UPI, March 26, 2019などをもとに作成。

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レバノンのアウン大統領「レバノンにいるシリア難民を帰還させるため、レバノン・ロシア・シリア三カ国の行動を推進させる」(2019年3月26日)

レバノンのミシェル・アウン大統領は、訪問先のロシアの首都モスクワでヴラジミール・プーチン大統領との会談後、OTV(3月26日付)に対して、レバノンにいるシリア難民を帰還させるため、レバノン・ロシア・シリア三カ国の行動を推進させることで合意したと述べた。

アウン大統領は「モスクワは難民帰還に向けたイニシアチブが成功していると見ている。シリアのほとんどの地域が難民を受け入れられる状態になっていると見ている…。レバノンはロシアの計画の中心をなしており、領内に難民を抱えることでほかの国よりも苦しんでいる…。シリア難民や国内避難民の帰還を保証するためのロシアのイニシアチブが実行されるための取り組みを支援する」と述べた。

AFP, March 26, 2019、ANHA, March 26, 2019、AP, March 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 26, 2019、al-Hayat, March 27, 2019、OTV, March 26, 2019、Reuters, March 26, 2019、SANA, March 26, 2019、UPI, March 26, 2019などをもとに作成。

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イスラエル軍はクナイトラ県にあるシリア民族社会党の民兵組織「颶風の鷹」の拠点を爆撃(2019年3月5日)

クナイトラ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月5日付)によると、イスラエル軍が3日深夜から4日未明にかけて、県北部のハドル村近郊を爆撃した。

複数の消息筋によると、同地はシリア民族社会党の民兵組織「颶風(ぐふう)の鷹」が展開する地域で、爆撃は颶風の鷹の拠点複数カ所に対して行われたという。

同消息筋は、爆撃が颶風の鷹がヒズブッラーとの協力の一環として、ヒズブッラーのハドル村一帯への展開と偵察・監視活動の実施を促したことへの対抗措置だという。

AFP, March 5, 2019、ANHA, March 5, 2019、AP, March 5, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 5, 2019、al-Hayat, March 6, 2019、Reuters, March 5, 2019、SANA, March 5, 2019、UPI, March 5, 2019などをもとに作成。

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レバノンの避難民問題担当国務大臣がシリアを訪問し、シリア難民帰国について協議(2019年2月18日)

レバノンのサーリフ・ガリーブ避難民問題担当国務大臣(自由国民潮流、ドゥルーズ派)は、シリアのフサイン・マフルーフ地方行政・環境問題担当国務大臣の正式な招待を受けて、レバノン国内のシリア難民の問題について協議するためにシリアの首都ダマスカスを訪問した。

マフルーフ大臣と会談したガリーブ大臣は「シリア側は非常に反応が早く、すべての難民が帰国することを歓迎していた…。レバノン側はレバノンの国益を保証するかたちで帰国の安全を確保することに関心のあるすべての当事者と協力する用意がある」と述べた。

これに対して、マフルーフ大臣は「シリアはインフラや水道網の整備、難民の尊厳ある帰国を保証する充分な物流面での手続きを行う」と述べた。

『ハヤート』(2月19日付)が伝えた。

AFP, February 18, 2019、ANHA, February 18, 2019、AP, February 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 18, 2019、al-Hayat, February 19, 2019、Reuters, February 18, 2019、SANA, February 18, 2019、UPI, February 18, 2019などをもとに作成。

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レバノンで国会選挙から8ヶ月を経てようやっと新内閣(第3次ハリーリー内閣)の閣僚確定(2019年1月31日)

レバノンのサアド・ハリーリー首相は2019年1月31日、第19期国民議会選挙(2018年5月)に伴う組閣人事を終え、新閣僚の指名を発表した。

第3次サアド・ハリーリー内閣の閣僚の氏名、所属会派・組織、宗派についてはCMEPS-J.comの「第3次サアド・ハリーリー内閣(2019年1月31日発足)」を参照されたい。

AFP, January 31, 2019、ANHA, January 31, 2019、AP, January 31, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 31, 2019、al-Hayat, February 1, 2019、Reuters, January 31, 2019、SANA, January 31, 2019、UPI, January 31, 2019などをもとに作成。

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レバノンのバースィール外務大臣「シリアをテロリズムの手のなかに投げ込むのではなく、抱擁しなければならない」(2019年1月18日)

アラブ連盟経済サミットがレバノンの首都ベイルートで開幕し、議長国を務めるレバノンのジュブラーン・バースィール外務大臣が基調演説を行った。

バースィール外務大臣はそのなかで「我々は、シリアをテロリズムの手のなかに投げ込むのではなく、抱擁しなければならない。そのために誰かがその復帰を許可するのを待つまでもない」としたうえで、「シリアは今日の我々の会議における最大の対立点だが、シリアが欠席したことの重みを感じる」と述べた。

ナハールネット(1月18日付)が伝えた。

AFP, January 18, 2019、ANHA, January 18, 2019、AP, January 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 18, 2019、al-Hayat, January 19, 2019、Naharnet, January 18, 2019、Reuters, January 18, 2019、SANA, January 18, 2019、UPI, January 18, 2019などをもとに作成。

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アリー・アブドゥルカリーム在レバノン・シリア大使はアラブ連盟経済サミットへの招待を辞退(2019年1月17日)

レバノン日刊紙『アフバール』(1月17日付)は、レバノン外務省が、1月18~19日にベイルートで開催予定のアラブ連盟経済サミットへの招待状をアリー・アブドゥルカリーム在レバノン・シリア大使に送ったと伝えた。

これに関して、OTV(1月17日付)は、アブドゥルカリーム大使が招待を辞退したと伝えた。

アラブ連盟がシリアに対して正しい姿勢をいまだとれていないというのが辞退の理由だという。

AFP, January 17, 2019、al-Akhbar, January 17, 2019、ANHA, January 17, 2019、AP, January 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 17, 2019、al-Hayat, January 18, 2019、OTV, January 17, 2019、Reuters, January 17, 2019、SANA, January 17, 2019、UPI, January 17, 2019などをもとに作成。

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イスラエル軍はレバノンとの境界地帯でヒズブッラーのトンネル捜索・破壊を目的とする「北部の盾」作戦を完了(2019年1月13日)

イスラエル軍のジョナサン・コンリカス報道官(中佐)は記者団に対して、2018年12月4日に開始されたイスラエル・レバノンの境界地帯(ブルー・ライン)でヒズブッラーが掘削・建設した潜入用トンネルの捜索・破壊を目的とする「北部の盾」作戦に関して、「我々の評価では、同地には越境用のトンネルはもうない」と述べた。

また、ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、イスラエル北部の作戦地域を視察訪問し、「作戦はほぼ完了した…。ヒズブッラーがトンネルを利用するのを阻止するための例外的な作戦がここで実施された」と述べた。

ANHA, January 13, 2019

AFP, January 13, 2019、ANHA, January 13, 2019、AP, January 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2019、al-Hayat, January 14, 2019、Reuters, January 13, 2019、SANA, January 13, 2019、UPI, January 13, 2019などをもとに作成。

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UNIFIL司令官はイスラエル北部を視察し、ヒズブッラーが掘削したトンネルを確認(2018年12月6日)

UNIFIL(国際連合レバノン暫定駐留軍)のステファノ・デル司令官(大佐)を団長とする派遣団は、レバノンとの境界(ブルー・ライン)に近いイスラエル北部のメトゥラ村を視察訪問した。

Twitter, December 6, 2018

メトゥラ村は、4日にブルー・ライン地帯でヒズブッラーが掘削・建設した地下トンネルを捜索・破壊することを目的とする「北部の盾」作戦を開始したイスラエル軍がトンネルを発見したと発表した場所。

UNIFILが出した声明によると、デル司令官らUNIFIL一行は、この場所にトンネルがあることを確認したという。

AFP, December 6, 2018、ANHA, December 6, 2018、AP, December 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 6, 2018、al-Hayat, December 7, 2018、Reuters, December 6, 2018、SANA, December 6, 2018、UPI, December 6, 2018などをもとに作成。

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反体制派系サイトはシリア・レバノン国境地帯でヒズブッラーと国防隊が麻薬取引をめぐって交戦していると伝える(2018年12月6日)

ダマスカス郊外県では、反体制派系サイトのオリエント・ニュース(12月6日付)によると、フライタ村でヒズブッラーと国防隊が交戦、戦闘はシリア・レバノン国境の無人地帯にまで拡大し、双方に死傷者が出た。

同サイトによると、戦闘は、ヒズブッラーによる麻薬取引を国防隊が拒んだことが発端で、その後、共和国護衛隊が介入したが、ヒズブッラーは街道を封鎖するなどして抵抗したという。

AFP, December 6, 2018、ANHA, December 6, 2018、AP, December 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 6, 2018、al-Hayat, December 7, 2018、Orient News, December 6, 2018、Reuters, December 6, 2018、SANA, December 6, 2018、UPI, December 6, 2018などをもとに作成。

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イスラエル軍報道官はヒズブッラーが掘削したトンネルの入口となっていたレバノン領内のブロック工場の写真を公開(2018年12月5日)

イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官はツイッターのアカウント(https://twitter.com/avichayadraee)で、レバノンのナバティーヤ県マルジャアユーン郡のカフルキラー村にある民間のブロック工場とされる写真を公開し、「2014年までブロック工場として使われていたこの施設が…、ヒズブッラーが攻撃に使用するために掘削したトンネルの入口だ」と断じた。

アドライ報道官によると、この工場はUNIFILの陣地から数メートルの距離に位置し、ブルー・ラインを通過し、イスラエル領内40メートルの地点(メトゥラ村北西部)まで掘り進められていたという。

Twitter, December 5, 2018

AFP, December 6, 2018、ANHA, December 6, 2018、AP, December 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 6, 2018、al-Hayat, December 7, 2018、Reuters, December 6, 2018、SANA, December 6, 2018、UPI, December 6, 2018などをもとに作成。

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イラン軍報道官「イランは攻撃を受けるような拠点をシリアには持っていないが、イランの顧問団がいるシリアの拠点が攻撃される可能性はある」(2018年12月5日)

イラン軍のアブー・ファズル・シャカールジー報道官(准将)は、ダマスカス郊外県キスワ市一帯などでイラン・イスラーム革命防衛隊やヒズブッラーの拠点を攻撃したとされる11月29日のイスラエルの攻撃に関して、「イランは攻撃を受けるような拠点をシリアには持っていない。攻撃を招くような基地や軍事拠点をシリアに必要としていない」と述べた。

シャカールジー報道官はまた「イランの顧問団がいるシリアの拠点が攻撃される可能性はある。シリアにイランがいるとする米国の主張は、シオニストの戯言に根ざした米国の言いがかりに過ぎない」と付言した。

IRNA通信(12月5日付)が伝えた。

al-Durar al-Shamiya, December 5, 2018

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ドゥラル・シャーミーヤ(12月5日付)は、レバノンのヒズブッラーがダルアー県ジャバーブ村近郊の第89中隊基地、第79中隊基地などに配備していた戦術任務ミサイル複合体(トーチカ)数十発を、県東部のラジャート高原に移動させた、と伝えた。

理由は不明だが、11月29日にイスラエル軍がダマスカス郊外県キスワ市一帯にあるとされるヒズブッラーやイラン・イスラーム革命防衛隊の拠点を攻撃している。

AFP, December 5, 2018、ANHA, December 5, 2018、AP, December 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 5, 2018、al-Hayat, December 6, 2018、IRNA, December 5, 2018、Reuters, December 5, 2018、SANA, December 5, 2018、UPI, December 5, 2018などをもとに作成。

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イスラエル軍はヒズブッラーの地下トンネルの破壊を目的とする「北部の盾」作戦の開始を発表(2018年12月4日)

イスラエル軍のジョナサン・コンリカス報道官(中佐)は、レバノン南部と接するブルー・ライン一帯でヒズブッラーが掘削・建設した地下トンネルを捜索・破壊することを目的とする「北部の盾」作戦を開始したと発表した。

コンリカス報道官によると、軍事行動そのものはまだ開始されていないという。

だが、作戦開始の発表を受けて、イスラエル北部のメトゥラ村一帯が軍事閉鎖地域に指定された。

またイスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官はツイッターのアカウント(https://twitter.com/avichayadraee)で、レバノンのナバティーヤ県マルジャアユーン郡のカフルキラー村からメトゥラ村北西部に向かってヒズブッラーが掘削したとされるトンネルの写真を公開した。

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一方、ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、トンネルが「イスラエル北部にテロリストを送り込む」ためのものだと断じたうえで、作戦「必要とされる限り」続けられるだろうと述べた。

ネタニヤフ首相は、作戦自体が数週間前に実施の決定がなされたとしたうえで、それを「イスラエルを防衛するため、すべての戦線において小規模な展開」と評した。

また「我々はイランがシリアに根を下ろすのを阻止するため断固行動する…。我々はまたレバノンにおけるイランのテロ行為にも対抗する」と付言した。

スカイ・ニュース(12月4日付)、ナハールネット(12月4日付)などが伝えた。

Naharnet, December 4, 2018

AFP, December 4, 2018、ANHA, December 4, 2018、AP, December 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 4, 2018、al-Hayat, December 5, 2018、Naharnet, December 4, 2018、Reuters, December 4, 2018、SANA, December 4, 2018、Sky News Arabic, December 4, 2018、UPI, December 4, 2018などをもとに作成。

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レバノン東部のシリア難民キャンプで火災、2人が死亡(2018年12月3日)

レバノンのベカーア県バアルベック郡のヤムーナ村にあるシリア難民キャンプで火災が発生し、テント約50張るが全焼、2人が死亡した。

NNA(12月3日付)が伝えた。

AFP, December 3, 2018、ANHA, December 3, 2018、AP, December 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 3, 2018、al-Hayat, December 4, 2018、NNA, December 3, 2018、Reuters, December 3, 2018、SANA, December 3, 2018、UPI, December 3, 2018などをもとに作成。

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ヒズブッラーの幹部:11月29日のイスラエルによるシリアへの越境攻撃でイラン、ヒズブッラーの拠点に被害はなかった(2018年12月3日)

ロイター通信(12月3日付)は、レバノンのヒズブッラーの幹部が、11月29日のイスラエル軍によるダマスカス郊外県キスワ市一帯などへの空爆(ないしはミサイル攻撃)に関して、「シリア南部のキスワ市一帯のイランとヒズブッラーの拠点は何らの攻撃にも曝されなかった」と述べたと伝えた。

ロイター通信はまた、同地の諜報機関の2人の高官の話として、イスラエル軍が攻撃した国境地帯には、ヒズブッラーの通信・兵站支援拠点があったと伝えた。

AFP, December 3, 2018、ANHA, December 3, 2018、AP, December 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 3, 2018、al-Hayat, December 4, 2018、Reuters, December 3, 2018、SANA, December 3, 2018、UPI, December 3, 2018などをもとに作成。

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レバノン東部のアルサール村にあるシリア難民キャンプ20カ所以上に、レバノン軍部隊がヒズブッラーの部隊とともに突入し、女性20人以上を含む約300人を拘束(2018年11月28日)

『ナハール』(11月28日付)によると、レバノンのベカーア県バアルベック郡のアルサール村にあるシリア難民キャンプ20カ所以上に、レバノン軍部隊がヒズブッラーの部隊とともに突入し、女性20人以上を含む約300人を拘束した。

逮捕されたシリア人はいずれもレバノン当局によって指名手配されていたという。

レバノン治安当局は10月にも、アルサール村のワーディー・アルナブ難民キャンプで121人の難民を拘束している。

al-Durar al-Shamiya, November 28, 2018

AFP, November 28, 2018、ANHA, November 28, 2018、AP, November 28, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 28, 2018、al-Hayat, November 29, 2018、al-Nahar, November 28, 2018、Reuters, November 28, 2018、SANA, November 28, 2018、UPI, November 28, 2018などをもとに作成。

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ドゥルーズ派のジュンブラート議員率いるレバノンの進歩社会主義党機関紙は、シリア軍ではなくロシア軍がダーイシュに拉致されたスワイダー県住民を解放したと主張(2018年11月8日)

レバノンのドゥルーズ派の指導者の一人タイムール・ジュンブラート議員(ワリード・ジュンブラート前議員の息子)が党首を務める進歩社会主義党の機関紙『アンバー』(11月8日付)は、スワイダー県東部でダーイシュ(イスラーム国)に拉致された女性・子供をシリア軍が解放したとのSANAなどの報道に関して、人質を解放したのは、シリア軍ではなくロシア軍だとしたうえで、「またしても、シリアのメディアは現実から回避した話を作っている」と批判した。

al-Anba’, November 8, 2018

AFP, November 8, 2018、al-Anba’, November 8, 2018、ANHA, November 8, 2018、AP, November 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 8, 2018、al-Hayat, November 9, 2018、Reuters, November 8, 2018、SANA, November 8, 2018、UPI, November 8, 2018などをもとに作成。

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ヒズブッラーはレバノン国内でシリア人兵役忌避者を摘発し、シリア当局に引き渡す(2018年11月7日)

反体制派系サイトのユーフラテス・ポスト(11月8日付)は、ヒズブッラーが7日、レバノン領内でシリア人兵役忌避者訳15人を拘束し、シリア当局に引き渡したと伝えた。

AFP, November 8, 2018、ANHA, November 8, 2018、AP, November 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 8, 2018、Euphrates Post, November 8, 2018、al-Hayat, November 9, 2018、Reuters, November 8, 2018、SANA, November 8, 2018、UPI, November 8, 2018などをもとに作成。

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ヒムス県東部砂漠地帯でダーイシュがヒズブッラー戦闘員を要撃、5人を殺害(2018年10月25日)

ヒズブッラーは、ヒムス県東部の砂漠地帯で数日前に、ダーイシュ(イスラーム国)の要撃によって、ヒズブッラーの司令官の1人ジャミール・スカーフ氏(愛称ダニエル)を含むメンバー5人が殺害されたと発表した。

遺体は収容されたという。

『ハヤート』(10月26日付)が伝えた。

al-Durar al-Shamiya, October 26, 2018

AFP, October 26, 2018、ANHA, October 26, 2018、AP, October 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 26, 2018、al-Hayat, October 26, 2018、Reuters, October 26, 2018、SANA, October 26, 2018、UPI, October 26, 2018などをもとに作成。

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ヒズブッラーのナスルッラー書記長「我々の政策は「建設的沈黙」に基づく」(2018年10月12日)

ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、イマード・ムグニーヤ氏の母親の命日に合わせて追悼のためのテレビ演説を行い、首都ベイルート近郊にミサイル工場があるとのイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相の主張を「茶番」と一蹴した。

ナスルッラー書記長は「ミサイルをめぐるネタニヤフの心理戦は茶番だ…。我々が自分達の兵器について沈黙を続けているのは意図したことであり、目的がある…我々の政策は「建設的沈黙」に基づくもので、敵に自由に情報を与えるものではない」と述べた。

SANA, October 12, 2018

AFP, October 12, 2018、ANHA, October 12, 2018、AP, October 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 12, 2018、al-Hayat, October 13, 2018、Qanat al-Manar, October 12, 2018、Reuters, October 12, 2018、SANA, October 12, 2018、UPI, October 12, 2018などをもとに作成。

 

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シリア難民数百人がレバノンから新たに帰国(2018年10月1日)

レバノンで避難生活を送ってきたシリア難民数百人が三つのグループに分かれて、タルトゥース県ダブースィーヤ国境通行所、ヒムス県ザムラーニー国境通行所、そしてダマスカス郊外県ジュダイダト・ヤーブース国境通行所を経由し、シリアに帰国、ダマスカス郊外県、ヒムス県の村々に帰村した。

SANA(10月1日付)が伝えた。

SANA, October 1, 2018

AFP, October 1, 2018、ANHA, October 1, 2018、AP, October 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 1, 2018、al-Hayat, October 2, 2018、Reuters, October 1, 2018、SANA, October 1, 2018、UPI, October 1, 2018などをもとに作成。

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レバノンのアウン大統領「パレスチナ難民であれ、シリア難民であれ、帰化に向けたいかなる計画も拒否する」(2018年9月26日)

レバノンのミシェル・アウン大統領は、ニューヨークの国連本部で開催中の第73回国連総会の一般討論で演説を行った。

アウン大統領は演説のなかでシリア情勢について言及し、「我々は(パレスチナ)難民であれ、(シリア)避難民であれ、帰化に向けたいかなる計画をもカテゴリーとして拒否する」と述べた。

Naharnet, September 26, 2018

AFP, September 26, 2018、ANHA, September 26, 2018、AP, September 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2018、al-Hayat, September 27, 2018、Reuters, September 26, 2018、SANA, September 26, 2018、UPI, September 26, 2018などをもとに作成。

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ヒズブッラーのナスルッラー書記長「誰も我々にシリアからの撤退を強要などできない」(2018年9月19日)

ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、アーシューラー合わせて、マナール・チャンネルを通じてテレビ演説を行い、ロシア・トルコ首脳会談でイドリブ県での非武装地帯の設置が合意されたことに歓迎の意を示すとともに、引き続きシリアに留まり活動を続けると表明した。

ナスルッラー書記長は「イスラエルはさまざまな言い訳を繰り返し、シリアへの攻撃を続けている。イランがラタキア県でヒズブッラーに武器を供与しているという主張は根も葉もない…。シリアに対するイスラエルの度重なる爆撃は、ヒズブッラーへの武器移転とは無関係だ。イスラエルはシリアがミサイル技術を得ることを阻止しようとしている」と述べた。

また「誰も我々にシリアからの撤退を強要などできない。シリアの指導部が我々を必要とする限り、我々はそこに留まり続ける…。我々はイドリブ県にかかる合意が成立しても留まるだろう」と強調した。

Qanat al-Manar, September 1, 2018

AFP, September 19, 2018、ANHA, September 19, 2018、AP, September 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 19, 2018、al-Hayat, September 20, 2018、Qanat al-Manar, September 18, 2018、Reuters, September 19, 2018、SANA, September 19, 2018、UPI, September 19, 2018などをもとに作成。

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ヒズブッラーの武装部隊がシリア北部を除く都市・町・村から撤退か?(2018年8月26日)

クウェート日刊紙『ラアユ』(8月26日付)は、ヒズブッラーがシリア北部以外の都市・町・村に進駐する武装部隊に対して撤退命令を出したと伝えた。

しかし、レバノンの親シリア政府系の日刊紙『アフバール』紙(8月25日付)は、レバノンのヒズブッラーが、シリア政府から、シリア北部での戦闘終結後も一定期間シリア領内に武装部隊を残留させるよう正式に要請を受けたと伝えていた。

Naharnet, August 25, 2018

2018、al-Akhbar, August 25, 2018、ANHA, August 26, 2018、AP, August 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 26, 2018、al-Hayat, August 27, 2018、al-Ra’y, August 26, 2018、Reuters, August 26, 2018、SANA, August 26, 2018、UPI, August 26, 2018などをもとに作成。

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レバノンのナスルッラー書記長「この地域の人民は、米国が自らの道具を裏切ってきたことを教訓とすべきだ」(2018年8月26日)

レバノンのヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、レバノン紛争(2006年)の戦勝記念日に合わせてテレビ演説を行い、「シリア軍が「テロとの戦い」で勝利しなければ、レバノンで何も達成されなかったろう」と強調した。

Naharnet, August 26, 2018

 

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「ベカーア県における第2の解放(レバノン紛争での勝利)、シャーム解放機構などの、そして南部における第1の解放(2000年のイスラエル軍のレバノン南部からの撤退)により、レバノンには、占領者の居場所はなくなり…、敵に未来はなくなった」。

「米国が介入し、無人地帯(ベカーア県バアルベック郡の対シリア国境地帯)でのダーイシュ(イスラーム国)との戦闘にレバノン軍が参加するのを阻止、戦闘に参加したら支援を中止すると脅迫した」。

「シリアとイラクでダーイシュを敗北させたのは、現地で戦った者であって、米国ではない…。シリア国内でダーイシュが包囲されたとき、米軍の航空機が彼らを救出するためにやって来た…。米国はシリアでダーイシュを延命させようとして活動したのであって、ダーイシュと戦っていたのではない…。ダルアー県、スワイダー県、クナイトラ県のテロ集団は、ヨルダンのMOC(米CIA主導の軍事作戦司令室(Military Operations Command)が指揮し、米国とイスラエルがこれを支援していた」。

「シリア南部で起きたことは、米国が自らの道具を手放すことを知る教訓だ…。この世界に米国の同盟者など存在しない。米国はみなを道具として扱うからだ。誰も米国に賭けることなどできない。米国を動かしているのは、利権、覇権、石油、ガスなどだ。この地域の人民は、米国が自らの道具にどう対処してきたかという事実から教訓を学ぶべきだ」。

「(イドリブ県で化学兵器使用偽装工作の試みに関して)西側の目的は、シリアの国土解放を阻止するためにシリアを攻撃することだ。その一方、サウード家体制がイエメンの子供たちに対して行っている犯罪行為について、西側は沈黙したままだ」。

「もし、ダーイシュやヌスラ戦線、それに類する組織がシリアやイラクで勝っていたら、湾岸諸国、レバノンを含む地域の運命はいったいどうなっていただろう?… もし、ダーイシュやヌスラ(シャーム解放機構)の支配地域が、バアルベック、ヘルメル、ザフレ、シュトゥーラー、西ベカーなどレバノン各地に拡大していたら、人々の状況はどのようになっていただろう?」

「過去数年間にわたり、我々には動員のための演説を行う必要などなかった。今でもだ。我々が今日、シリアでより大きな作戦に参加すると決定したいのであれば、我々は士気の高い若者を見出すことができる…。これに対して敵(イスラエル)軍にとっての真の危機とは…マンパワー(の不足)にある…。昨年だけで4万4000人ものイスラエル兵士が精神科にかかっていることに…イスラエル軍司令部は悩んでいる」。

「組閣に関して、我々は国内での対話に賭けている。だが、時間がない。施政方針やシリアとの関係改善といった組閣にかかる問題を解消するための新たな誓約が必要だ」。

「レバノン特別法廷での決定は我々には何の関係もない。この法廷に賭けようとしている者に言いたい。火遊びは止めろ、と」。

AFP, August 26, 2018、ANHA, August 26, 2018、AP, August 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 26, 2018、al-Hayat, August 27, 2018、Qanat al-Manar, August 26, 2018、Reuters, August 26, 2018、SANA, August 26, 2018、UPI, August 26, 2018などをもとに作成。

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レバノンのヒズブッラーの幹部:サウジアラビアのムハンマド皇太子はアサド大統領にヒズブッラー、イランと断交すれば、生涯大統領職に留まることを保証すると申し出る(2018年8月24日)

レバノンのヒズブッラーの幹部の一人で、国民議会内会派の抵抗への忠誠ブロックに所属するナウワーフ・ムーサウィー議員は、マヤーディーン(8月24日付)とのインタビューで、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン皇太子が、シリアのアサド政権に「空想的」とも言える申し出を行ったと語った。

al-Durar al-Shamiya, August 25, 2018

ムーサウィー議員によると、ムハンマド皇太子は、アサド大統領に対して、ヒズブッラーやイランとの関係を完全に絶つことの代償として、大統領職に死ぬまで留まること、シリアでの憲法改正や政治改革を求めないこと、シリア復興に参与すると申し出た。

アサド大統領はこの申し出を拒否したという。

 

AFP, August 24, 2018、ANHA, August 24, 2018、AP, August 24, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 24, 2018、al-Hayat, August 25, 2018、Qanat al-Mayadin, August 24, 2018、Reuters, August 24, 2018、SANA, August 24, 2018、UPI, August 24, 2018などをもとに作成。

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レバノンで避難生活を送ってきたダマスカス郊外県西カラムーン地方の住民が新たに帰国(2018年8月22日)

SANA(8月22日付)によると、レバノンで避難生活を送ってきたダマスカス郊外県西カラムーン地方の住民が、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所を通って帰国した。

SANA, August 22, 2018

AFP, August 22, 2018、ANHA, August 22, 2018、AP, August 22, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 22, 2018、al-Hayat, August 23, 2018、Reuters, August 22, 2018、SANA, August 22, 2018、UPI, August 22, 2018などをもとに作成。

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レバノンのサアド・ハリーリー首相はシリア政府との関係修復を求めるアマル運動、ヒズブッラーに反発(2018年8月15日)

レバノンで組閣を進めるサアド・ハリーリー首相は、ムスタクバル潮流での記者との会合で、「シリア政府との関係修復は議論の余地のない問題だ」と述べた。

ハリーリー首相は「シリア政府と関係修復すべきだとの要求が組閣の条件のようになってしまっている…。もし他の誰かが、(シリア・ヨルダン国境に位置する)ナスィーブ国境通行所経由でレバノンとシリアの関係を修復すべきだと固執するのなら…、そのときは内閣は発足しない。このことだけははっきりと言っておきたい」と述べた。

ハリーリー首相の発言は、アマル運動幹部のアリー・ハサン・ハリール財務大臣が「ナスィーブ国境通行所が開かれたら、新内閣はレバノン・シリア関係の修復を施政方針に盛り込むべきだ」と述べたのを受けたもの。

アマル運動、ヒズブッラーは、シリア政府との関係強化を主張している。

ドゥラル・シャーミーヤ(8月15日付)が伝えた。

AFP, August 15, 2018、ANHA, August 15, 2018、AP, August 15, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 15, 2018、al-Hayat, August 16, 2018、Reuters, August 15, 2018、SANA, August 15, 2018、UPI, August 15, 2018などをもとに作成。

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