ダーイシュは3月15日の首都ダマスカスでの連続自爆テロへの関与を認める(2017年3月30日)

ダーイシュ(イスラーム国)は、週間機関誌『ナバア』第74号で、3月15日に首都ダマスカスのナスル通りにある裁判所内とラブワ地区のレストランで発生した連続自爆テロに関して、自爆戦闘員2人が実行したことを明らかにし、犯行への関与を認めた。

自爆テロを実行したのは、アブー・ムーサー・ジャウラーニー、アブー・フィラース・シャーミーを名乗る2人だという。

AFP, March 30, 2017、AP, March 30, 2017、ARA News, March 30, 2017、Champress, March 30, 2017、al-Hayat, March 31, 2017、Iraqi News, March 30, 2017、Kull-na Shuraka’, March 30, 2017、al-Mada Press, March 30, 2017、Naharnet, March 30, 2017、NNA, March 30, 2017、Reuters, March 30, 2017、SANA, March 30, 2017、UPI, March 30, 2017などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県南東部の砂漠地帯で米CIAが支援する「ハマード浄化のため我らは馬具を備えし」作戦司令室がダーイシュと戦闘を続ける(2017年3月30日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、県南東部の砂漠地帯で、「ハマード浄化のため我らは馬具を備えし」作戦司令室がダーイシュ(イスラーム国)と戦闘を続けた。

『ハヤート』(3月31日付)によると、「ハマード浄化のため我らは馬具を備えし」作戦司令室は、米CIAの支援プログラムの一環として、ヨルダン経由で欧米諸国からの軍事支援を受けているという。

AFP, March 30, 2017、AP, March 30, 2017、ARA News, March 30, 2017、Champress, March 30, 2017、al-Hayat, March 31, 2017、Iraqi News, March 30, 2017、Kull-na Shuraka’, March 30, 2017、al-Mada Press, March 30, 2017、Naharnet, March 30, 2017、NNA, March 30, 2017、Reuters, March 30, 2017、SANA, March 30, 2017、UPI, March 30, 2017などをもとに作成。

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アレッポ県北西部でYPG主体のシリア民主軍とトルコ軍が後援するハワール・キリス作戦司令室が交戦(2017年3月30日)

アレッポ県では、ARA News(3月30日付)によると、ハワール・キリス作戦司令室の拠点都市マーリア市と西クルディスタン移行期民政局支配下のタッル・リフアト市の間に位置するシャイフ・イーサー村一帯で、ハワール・キリス作戦司令室と人民防衛隊主体のシリア民主軍が交戦し、前者の戦闘員多数が死傷した。

戦闘は、マルアナーズ村、アイン・ダクナ村で発生、双方に負傷者が出た。

AFP, March 30, 2017、AP, March 30, 2017、ARA News, March 30, 2017、Champress, March 30, 2017、al-Hayat, March 31, 2017、Iraqi News, March 30, 2017、Kull-na Shuraka’, March 30, 2017、al-Mada Press, March 30, 2017、Naharnet, March 30, 2017、NNA, March 30, 2017、Reuters, March 30, 2017、SANA, March 30, 2017、UPI, March 30, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合はラッカ市郊外各所を爆撃し、民間人19人を殺害(2017年3月30日)

ラッカ県では、「ラッカは沈黙によって惨殺される」(3月30日付)によると、米主導の有志連合がラッカ市郊外のマンスーラ市、ティシュリーン農場一帯、ラフヤート村を空爆し、民間人19人が死亡した。

一方、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がタブカ市一帯、タブカ・ダム(ユーフラテス・ダム)一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、米主導の有志連合がシリア民主軍を航空支援し、空爆を実施した。

AFP, March 30, 2017、AP, March 30, 2017、ARA News, March 30, 2017、Champress, March 30, 2017、al-Hayat, March 31, 2017、Iraqi News, March 30, 2017、Kull-na Shuraka’, March 30, 2017、al-Mada Press, March 30, 2017、Naharnet, March 30, 2017、NNA, March 30, 2017、Raqqa-sl, March 30, 2017、Reuters, March 30, 2017、SANA, March 30, 2017、UPI, March 30, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はダイル・ザウル市一帯、ヒムス県東部でダーイシュとの戦闘を続ける(2017年3月30日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がダイル・ザウル市ラサーファ地区、ハウィーカ地区、サルダ山一帯、ダイル・ザウル航空基地一帯を空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

これに対して、ダーイシュはシリア政府支配下のダイル・ザウル市ハラービシュ地区、ユーフラテス大学一帯を砲撃した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタドムル市郊外の穀物サイロ地区からマザール山に至る回廊一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。


AFP, March 30, 2017、AP, March 30, 2017、ARA News, March 30, 2017、Champress, March 30, 2017、al-Hayat, March 31, 2017、Iraqi News, March 30, 2017、Kull-na Shuraka’, March 30, 2017、al-Mada Press, March 30, 2017、Naharnet, March 30, 2017、NNA, March 30, 2017、Reuters, March 30, 2017、SANA, March 30, 2017、UPI, March 30, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はハマー県北部でのシャーム解放機構、ウズベク人、トルキスタン人、コーカサス人らからなる反体制武装集団との戦闘で有毒ガスを使用(2017年3月30日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が県北部のラターミナ町、ズーワール村を空爆した。

このうちズーワール村に対して行われた空爆は、同監視団およびSNN(3月30日付)などによると、Su-22が有毒ガスを装填した「樽爆弾」を投下し、20人が呼吸困難となり、病院に搬送されたという。

Kull-na Shuraka’, March 30, 2017

また、ムガイル村からブライディージュ村にいたる回廊地帯では、シリア軍とシャーム解放機構、ウズベク人、トルキスタン人、コーカサス人などからなる反体制武装集団が交戦を続け、シリア軍がアルザ村を制圧した。

一方、SANA(3月30日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに県南部でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦し、東アルザ村、西アルザ村、クサイイーヤ村、バルフサイン村、ヒルバト・ハジャーマ村、シーハ丘を制圧、同地の治安と安定を回復した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がガッサーニーヤ村およびその一帯を空爆した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハラスター市近郊のダーヒヤト・アサド町に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バルザ地区郊外の農園地帯で、シリア軍がラフマーン軍団などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ダルアー県では、SANA(3月30日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団とダルアー市バハール地区、アッバースィーヤ・パン製造所南部一帯で交戦した。

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スワイダー県では、SANA(3月30日付)によると、シリア軍がバルガシャ村・シヤーハート村間一帯(ラジャート高原)でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ヒムス県では、SANA(3月30日付)によると、シリア軍がダイル・フール村・ラスタン市間一帯でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

AFP, March 30, 2017、AP, March 30, 2017、ARA News, March 30, 2017、Champress, March 30, 2017、al-Hayat, March 31, 2017、Iraqi News, March 30, 2017、Kull-na Shuraka’, March 30, 2017、al-Mada Press, March 30, 2017、Naharnet, March 30, 2017、NNA, March 30, 2017、Reuters, March 30, 2017、SANA, March 30, 2017、SNN, March 30, 2017、UPI, March 30, 2017などをもとに作成。

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SANAはシリア軍がダーイシュから奪還したダイル・ハーフィル市の写真を公開(2017年3月30日)

SANA(3月30日付)は、29日にシリア軍がダーイシュ(イスラーム国)を掃討し、治安と安定を回復したと宣言したアレッポ市南東部のダイル・ハーフィル市内の写真多数を公開した。

SANA, March 30, 2017
SANA, March 30, 2017
SANA, March 30, 2017
SANA, March 30, 2017
SANA, March 30, 2017
SANA, March 30, 2017
SANA, March 30, 2017
SANA, March 30, 2017
SANA, March 30, 2017
SANA, March 30, 2017
SANA, March 30, 2017

AFP, March 30, 2017、AP, March 30, 2017、ARA News, March 30, 2017、Champress, March 30, 2017、al-Hayat, March 31, 2017、Iraqi News, March 30, 2017、Kull-na Shuraka’, March 30, 2017、al-Mada Press, March 30, 2017、Naharnet, March 30, 2017、NNA, March 30, 2017、Reuters, March 30, 2017、SANA, March 30, 2017、UPI, March 30, 2017などをもとに作成。

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ティラーソン米国務長官がトルコでエルドアン大統領と会談「アサド大統領の進退は長期的に見てシリア国民が決することになる」(2017年3月30日)

米国のレックス・ティラーソン国務長官がトルコを訪問し、首都アンカラでレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領、メヴリュト・チャヴシュオール外務大臣、と会談した。

ティラーソン国務長官は会談後の記者会見で、シリア国内での「安全地帯」の設置について集中的に協議を行ったことを明らかにした。

AP, March 30, 2017

また、トルコをダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」の主要なパートナーと位置づけ、両国の間にいかなる亀裂もないと強調しつつ、トルコ側が西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍によるラッカ市攻略への参加を拒否したことを示唆した。

一方、イランへの対応をめぐっては、勢力拡大を抑止することが両国の共通の目的であると述べた。

アサド大統領の進退に関して、ティラーソン国務長官は、「移行プロセスやシリアの未来の一部をなすことはあり得ない」としつつ、「長期的に見てシリア国民が決することになろう」と述べた。

これに関して、ニッキー・ヘイリー米国連大使は「シリアにおける米国の最優先課題はもはやアサド大統領の退陣ではない」と述べた。

また、マシュー・ライクロフト英国連大使は、アサド大統領の進退を国民が決するというティラーソン国務長官の発言について英国の方針と矛盾していないとしたうえで、「シリア国民は自らの政治的な未来に誰が必要で誰が不要かを知っている…。アサドに対する我々の姿勢に変化はない…。交渉による政治的解決の一環として彼は去らねばならない」と述べた。

フランスのフランソワ・デラットル国連大使も「アサドはシリアの未来の一部とはなり得ない」と断じた。

一方、ロシアのヴラジミール・プーチン大統領は、「米国との実質的協力が拡大、深化するだろう…。多くの発言にもかかわらず、シリアなど一部のセンスィティブな分野で、ロシアと米国の間で実質的協力は改善、深化している。

AFP, March 30, 2017、AP, March 30, 2017、ARA News, March 30, 2017、Champress, March 30, 2017、al-Hayat, March 31, 2017、Iraqi News, March 30, 2017、Kull-na Shuraka’, March 30, 2017、al-Mada Press, March 30, 2017、Naharnet, March 30, 2017、NNA, March 30, 2017、Reuters, March 30, 2017、SANA, March 30, 2017、UPI, March 30, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合は3月29日、ラッカ市近郊、タブカ市近郊、ダイル・ザウル市近郊などで18回の爆撃を実施(2017年3月30日)

米中央軍(CENTCOM)は、3月29日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して29回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は18回で、ブーカマール市近郊(2回)、ラッカ市近郊(6回)、ダイル・ザウル市近郊(6回)、タブカ市近郊(4回)に対して攻撃が行われた。

AFP, March 30, 2017、AP, March 30, 2017、ARA News, March 30, 2017、Champress, March 30, 2017、al-Hayat, March 31, 2017、Iraqi News, March 30, 2017、Kull-na Shuraka’, March 30, 2017、al-Mada Press, March 30, 2017、Naharnet, March 30, 2017、NNA, March 30, 2017、Reuters, March 30, 2017、SANA, March 30, 2017、UPI, March 30, 2017などをもとに作成。

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