トランプ米次期大統領:「シリアは我々の友ではない。米国はこれに一切関与すべきではない」(2024年12月7日)

ドナルド・トランプ米次期大統領はXのアカウント(https://x.com/realDonaldTrump)でシリア情勢について以下の通り言及した。

シリアの反体制派戦闘員が、これまでにない動きで多くの都市を完全に掌握し、非常に高度に調整された攻勢を展開している。彼らは現在、ダマスカスの郊外に達しており、アサド打倒に向けた大規模な行動を起こす準備をしているのは明らかである。 ロシアは、ウクライナで60万人以上の兵士を失い、非常に苦戦しているため、シリアでのこの進軍を阻止する能力を失っているようだ。ロシアは何年にもわたってシリアを保護してきたが、その役割が危機に瀕している。これは、(バラク・)オバマ元大統領が「砂上の赤い線」を守るという約束を果たさなかったことに端を発し、大混乱が発生し、ロシアが介入したという経緯がある。しかし現在、ロシアはおそらくアサド自身と同様に、シリアから撤退を余儀なくされつつあり、それがロシアにとって最善の結果となる可能性がある。ロシアがシリアで得た利益はほとんどなく、唯一の成果はオバマを非常に愚かに見せることだった。だが、いずれにせよ、シリアは混乱状態にあり、我々(米国)の友ではない。米国はこれに一切関与すべきではない。この戦いは我々のものではない。その成り行きを見守り、関与しないようにすべきだ。

AFP, December 7, 2024、ANHA, December 7, 2024、‘Inab Baladi, December 7, 2024、Reuters, December 7, 2024、SANA, December 7, 2024、Sham FM, December 7, 2024、SOHR, December 7, 2024などをもとに作成。

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