ダマスカス県の聖マール・イリヤース教会、スワイダー市のギリシャ正教会で、聖マール・イリヤース教会での自爆テロ爆破事件の犠牲者を追悼するミサ(2025年6月23日)

SANAによると、ダマスカス県ドゥワイラア地区の聖マール・イリヤース教会で、ギリシャ正教アンタキヤ総主教区のヨハネ10世ヤーズジー総主教は、前日の自爆テロ爆破事件の犠牲者を追悼するミサを執り行った。

フランス24(アラビア語版)などによると、ギリシア正教アンタキヤ総主教区のヨハネ10世ヤーズジー総主教は、葬儀での弔辞で、アフマド・シャルア移行期政権がマイノリティを保護できていないと厳しく批判した。

ヤーズジー総主教は以下の通り述べた。

大統領から昨日、電話を受け、哀悼の意が示された。だが、それだけでは足りない。
我々は大統領の心遣いには感謝するが、この犯罪はあまりにも重大で、電話だけでは済まされない。
政府はすべての国民の保護を最優先すべきである。
今回の教会襲撃に対して、政府は完全な責任を負っている。

こう発言すると、参列者からは大きな拍手が起きた。

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SANAによると、スワイダー県では、スワイダー市のギリシャ正教会が、マール・イリヤース教会に対する自爆テロ爆破事件での犠牲者を追悼するためのミサを執り行った。

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