トランプ大統領に近いジャーナリストのローラ・ルーマー氏はバッラク在トルコ米大使兼務シリア担当特使について、「中東におけるジハード勢力拡大を可能にする外交上の大失態」を犯しているとした批判(2025年8月2日)

『ナハール』によると、ドナルド・トランプ大統領に近いジャーナリスト、ローラ・ルーマー氏は、トーマス・バッラク在トルコ米大使兼務シリア担当特使について、「中東におけるジハード勢力拡大を可能にする外交上の大失態」を犯しているとした批判した。

ルーマー氏は、バッラク大使が外交・安全保障の経験がないにもかかわらず、政治的コネを利用して外交ポストに就任したとしたうえで、スワイダー県での混乱に際して、シャーム解放機構による残虐行為を矮小化し、「部族民兵」と再定義することで、カタールやトルコの支援勢力を擁護、イスラエルが警告していたスワイダー県でのドゥルーズ派住民虐殺の危機を無視したと指摘、「シリアのような不安定な地域で米国の政策を策定する資格はない」と非難した。

また、バッラク大使が大使として行ってきた政策は、米国をトルコやカタールの意向に沿わせ、ムスリム同胞団などの政治イスラーム勢力の保護に繋がるもので、イスラエルなど米国の同盟国を裏切り、中東におけるジハード拡大の阻止努力を損なっている」と指弾した。

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