ダマスカス市の活動家グループ、一部宗教関係者、地元社会の代表による反体制声明がSNSで拡散される(2025年8月7日)

ダマスカス市の活動家グループ、一部宗教関係者、地元社会の代表による反体制声明がSNSで拡散された。

活動家の1人リヤード・カルムーズ氏がフェイスブックを通じて拡散した声明の内容は以下の通り。

ダマスカス市の活動家グループ、一部宗教関係者、地元社会の代表による声明
慈悲深く慈悲あまねきアッラーの御名において、預言者ムハンマドとその一族・教友らに祈りと平安を。
啓示の中でこう仰せられたアッラーに讃えあれ。
「秩序が定められた後、地上で悪を行ってはならない」(高壁章:59)。
こう仰せられた者に祈りと平安を。
「汝らの血、財産、名誉は、今日という日、このくに、この月と同じように神聖である」。我々、ダマスカス市の活動家、地元社会の一部名士、穏健なウラマーたちは、文明の揺籃にして、諸啓示の源である我らが古の都市ダマスカスが苛まれている事態に対する非難と悲痛な訴えとして本声明を発表する。
いまや明白となったのは、民の生活の隅々までを支配する治安の鉄槌が、もはや秩序のためのものではなく、混乱を覆い隠す仮面と化し、国民の尊厳を抹殺し、彼らの安全と生計を奪うための口実となっているという事実である。殺人、窃盗、武装強盗、商店への襲撃が蔓延し、人々は昼夜を問わず脅かされているが、それを抑える信仰の教えも、良心の呵責も、もはや存在しない。
事態はそれだけにとどまらず、異なる意見を持つ者やその方法論に従わない者を、たとえスンナ派であっても、ただイブン・タイミーヤの学派に属さず、彼らの文字通りで硬直した思想を信奉しないというだけの理由で、ことごとく不信者と見なす過激なタクフィール主義の集団が現れるに至った。背教宣告が権力を押しつける手段と化し、この寛容な宗教の本質から逸脱したものとなってしまったかのようである。
我々は公然と宣言する――現在、公共の場で破壊と混乱を引き起こしている無法なベドウィンの一部集団がおり、彼らは外国人からなるジハード主義グループや、文明をまったく顧みず、ダマスカスという都市の価値を何ら認めない一部の辺境出身者たちと結託している。彼らは私有財産を平然と略奪し、それを「戦利品」と称して正当化している。善悪の区別もなく、まるで歯止めのない無法な襲撃を行うかのように、残された人々の権利すらも侵害している。彼らには、アッラーの審判への畏れも、恥じらいも、シリアの聖なる地への敬意も存在しないのである。
本声明において我々は、この危険な堕落に対して警鐘を鳴らし、ダマスカスおよび祖国全体のすべての良識ある人々に対し、自らの道徳的・宗教的・人道的責任を果たすよう訴える。そして、このような不正に対して沈黙してはならないと強く呼びかける。
まだ耳を傾ける者が残っているのであれば、我々は、関係当局に対し、人々を守り、不正を行う者を抑止し、横暴な者の手を封じ、日増しに悪化する無秩序な状況に終止符を打つよう強く求める。
最後にアッラーの御言葉をもって締めくくりたい。
「本当にアッラーは公正と善行、そして近親に対する贈与を命じ、また凡ての醜い行いと邪悪、そして違反を禁じられる。かれは勧告している。必ずあなたがたは訓戒を心に留めるであろう」(蜜蜂賞:90)
アッラーに嘘偽りなし。

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