アラビーヤ・チャンネル:シリアとイスラエルは約80%の協議項目で合意、バッラク在トルコ米大使はシャイバーニー暫定外務在外居住者大臣にスワイダー県でのドゥルーズ派に対する違反行為を記録した映像についての説明を求める(2025年8月20日)

アラビーヤ・チャンネルは消息筋の話として、フランスのパリでの米国仲介によるアスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣とイスラエルのロン・ダーマー戦略問題担当大臣と会談について、シリアとイスラエルは約80%の協議項目で合意に達し、アゼルバイジャンの首都バクーとパリで安全保障に関する協議を継続することで一致した、と伝えた。

同消息筋によると、シリア南部の治安にかかる取り決めはほぼ完了しているという。

一方、会合では、トーマス・バッラク在トルコ米大使兼務シリア担当特使が、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣に対し、スワイダー県でのドゥルーズ派に対する違反行為を記録した映像についての説明を求めた。

また、イスラエルのドゥルーズ派の最高宗教指導者であるムワッファク・タリーフ師は、シリアの同派の最高宗教指導者であるヒクマト・ヒジュリー師に対し、アフマド・シャルア移行期政権と合意に至るために努力するよう呼びかけたという。

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SANAは、政府筋の話として、以下の通りと伝えた。

越境人道回廊は存在せず、人道支援の提供はすべて首都ダマスカスにある国家機関との直接の調整を通じて行われる。これは、スワイダー県を含むすべての対象地域に対し、安全かつ組織的に支援が届くことを確保するためである。
シリア政府は、国連の専門機関に対し、人道的任務を遂行するための必要な便宜と承認を与えており、またシリア国内の国家・救援隊による支援活動は規則的に継続している。これは、国際的なパートナーと協力して人道的ニーズを確実に満たすというシリアの責任を反映している。

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