反体制指導者の一人がシリア駐留米軍撤退後にアラブ人とクルド人の戦闘員1万人からなる部隊をユーフラテス川以東の「安全地帯」に展開させることを提案(2019年2月5日)

『シャルク・アウサト』(2月5日付)は、ガド潮流の代表でシリア・エリート部隊を率いるアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー氏(シリア革命反体制勢力国民連立元代表)が、アラブ人とクルド人の戦闘員1万人からなる部隊を、シリア駐留米軍撤退後に設置が予定されている「安全地帯」に展開させることを計画していると伝えた。

この計画は、ジャルバー氏の提案によるもので、米国、トルコ、イラクのクルディスタン自治政府との連携のもとに行われ、米国とトルコが米軍撤退後に、ティグリス川(イラク国境)・ユーフラテス川間のシリア北東部に設置しようとしている「安全地帯」(全長500キロ、幅28~32キロ)が展開地域になるという。

戦闘員1万人の展開に合わせて、同地で活動する人民防衛隊(YPG)7,000人は撤退、その基地や拠点は解体されるという。

AFP, February 5, 2019、ANHA, February 5, 2019、AP, February 5, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 5, 2019、al-Hayat, February 6, 2019、Reuters, February 5, 2019、SANA, February 5, 2019、al-Sharq al-Awsat, February 5, 2019、UPI, February 5, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.