シリア人権監視団は、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯に対するシリア・ロシア軍の爆撃が再開(4月29日)されてから50日が経ったのに合わせて、同地での攻撃および人的被害の状況に関する統計結果を発表した。
それによると、4月29日以降のシリア軍による爆撃回数は3,806回、投下した「樽爆弾」は3,192発、砲撃回数は2万8110回以上を記録、ロシア軍も1,397回の爆撃も実施したという。
また、シリア・ロシア軍の攻撃と反体制派との戦闘での死者は1,754人を記録、うち463人が民間人(女性97人、子供110人を含む)、571人がシリア軍兵士、720人が反体制武装集団戦闘員だという。
AFP, June 19, 2019、ANHA, June 19, 2019、AP, June 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 19, 2019、al-Hayat, June 19, 2019、Reuters, June 19, 2019、SANA, June 19, 2019、SOHR, June 19, 2019、UPI, June 19, 2019などをもとに作成。
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