米主導の有志連合がダイル・ザウル県を爆撃し、イラク人民動員隊26人が死亡(2020年3月12日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団、ドゥラル・シャーミーヤ(3月12日付)などによると、11日深夜に、ブーカマール市南のヒスバーン地区にあるイラク人民動員隊の拠点複数カ所が爆撃を受け、少なくとも26人が死亡、15人が負傷した。

シリア人権監視団によると、人民動員隊の救急車輌複数台が、イラク側のカーイム国境通行所からダイル・ザウル県のブーカマール検問所に入り、死傷者をイラク領内に搬送したという。

AFP(3月12日付)によると、爆撃を行ったのは米軍主導の有志連合。

アイン・ユーフラテス(3月12日付)によると、この爆撃と前後して、ブーカマール市にある人民防衛隊の拠点もミサイル攻撃を受けたという。

一連の攻撃での犠牲者のなかには、「イマーム・アリー基地」(イマーム・アリー・コンパウンド)と呼ばれるシリア北東部の「イランの民兵」の基地の監督者の一人とされるウィサーム・トゥファイリー氏も含まれているという。

AFP, March 12, 2020、ANHA, March 12, 2020、AP, March 12, 2020、‘Ayn al-Furat, March 12, 2010、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2020、Reuters, March 12, 2020、SANA, March 12, 2020、SOHR, March 12, 2020、UPI, March 12, 2020などをもとに作成。

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