ブリンケン米国務長官「シリアからの脅威がなくなるまでゴラン高原の現状(占領)は維持されるべき」(2021年6月7日)

アントニー・ブリンケン米国務長官は、米下院下院歳出委員会の小委員会会合に先だって、イスラエル、ヨルダンを含む中東の同盟国への資金援助、パレスチナ人への人道支援を行うことを明らかにした。

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ブリンケン国務長官は、防空システム「アイアンドーム」強化のための10億ドルの緊急支援を求めるイスラエルの要請に応じる一方、ハマースを「テロ組織」と断じ、イスラエルの自衛権を支持した。

一方、ドナルド・トランプ前大統領がイスラエルの主権を承認したゴラン高原の処遇については、法的地位のいかんにかかわらずイスラエルが支配していると述べたうえで、こう続けた。

シリア、そしてシリアから行われるあらゆる活動がイスラエルに脅威を及ぼさなくなるまで、ゴラン高原の現状は維持されねばならないだろう。我々はそうした状況にはまったく至っていない。

『シャルク・アウサト』(6月8日付)が伝えた。

AFP, June 8, 2021、ANHA, June 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 8, 2021、Reuters, June 8, 2021、SANA, June 8, 2021、al-Sharq al-Awsat, June 8, 2021、SOHR, June 8, 2021などをもとに作成。

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