イラクのアブドゥルマフディー首相は、ホルムズ海峡緊張化に対処するため、シリアとヨルダンに石油を輸出することを決定したことを明らかにする(2019年7月10日)

イラクのアーディル・アブドゥルマフディー首相は記者会見で、イラク政府がシリアとヨルダンに石油を輸出することを決定したことを明らかにした。

スーマリーヤ・ニュース(7月10日付)によると、アブドゥルマフディー首相は「イラクは石油輸出の窓口を失っている。輸出経路を多角化する必要がある…。政府は、ホルムズ海峡を経由した輸送路が封鎖された場合、その代わりとなる経路を作るための緊急計画を検討している」と述べた。

AFP, July 10, 2019、Alsumariya TV, July 10, 2019、ANHA, July 10, 2019、AP, July 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2019、Reuters, July 10, 2019、SANA, July 10, 2019、SOHR, July 10, 2019、UPI, July 10, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イラク航空のバグダード・ダマスカス旅客便が18日に8年ぶりに再開(2019年5月16日)

イラク航空のライス・ルバイイー報道官は、5月18日土曜日に、イラクの首都バクダードとシリアの首都ダマスカスを結ぶ旅客便を再開すると発表した。

バグダード・ダマスカス便は週1回運航するという。

シリアの運輸省もフェイスブックの公式アカウントを通じて、バグダード・ダマスカス便の再開に歓迎の意を示した。

バグダード・ダマスカス便は2011年12月に「シリアでの戦争」を理由に運航が中止されていた。

スカイ・ニュース(5月16日付)が伝えた。

AFP, May 16, 2019、ANHA, May 16, 2019、AP, May 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, May 16, 2019、al-Hayat, May 17, 2019、Reuters, May 16, 2019、SANA, May 16, 2019、Sky News Arabic, May 16, 2019、SOHR, May 16, 2019、UPI, May 16, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合は4月21日~5月4日までの14日間、シリアでの爆撃を実施せず(2019年5月7日)

米中央軍(CENTCOM)は、4月21日~5月4日の14日間でのシリア、イラク両国における有志連合の爆撃の戦果をHPで発表した。

それによると、両国領内でのダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対する爆撃回数は10回で、うちシリア領内での回数は0回、イラク領内での回数は10回だった。

各日の爆撃回数、標的(場所)の詳細は開示されなかった。

なお、この期間中、有志連合以外の部隊(ロシア・シリア軍)はユーフラテス川河畔で18回の爆撃を実施したという。

CENTCOM, May 7, 2019をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イラク内務省諜報総局長:シリア領内でダーイシュ残党掃討作戦を実施するも、バグダーディー指導者を取り逃がす(2019年5月4日)

イラク内務省のアブー・アリー・バスリー諜報総局長は、内務省所属の「鷹部隊」がシリア領内でダーイシュ(イスラーム国)の残党を掃討するための特殊作戦を実施し、多数を殺害したことを明らかにした。

バスリー諜報総局長によると、アブー・バクル・バグダーディー指導者は取り逃がしたという。
『サバーフ』(5月4日付)が伝えた。

AFP, May 4, 2019、ANHA, May 4, 2019、AP, May 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, May 4, 2019、al-Hayat, May 5, 2019、Reuters, May 4, 2019、al-Sabah, May 4, 2019、SANA, May 4, 2019、UPI, May 4, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

 

サッバーグ人民議会議長は、トルコ、サウジアラビアの議長も出席したイラク周辺諸国議会大会に参加:「西側陣営は領土を譲り渡すことのない誇り高き人民に対峙していることから教訓を得るべき」(2019年4月20日)

ハムーダ・サッバーグ人民議会議長はイラクの首都バクダードを訪問し、イラク周辺諸国議会大会に出席した。

サッバーグ議長は大会での報告のなかで、ゴラン高原について「シリア国民はこの貴重な領土の一部を最後まで解放するまで、安らぐことはない」と述べるとともに、「覇権主義陣営(西側諸国)は過去8年間にシリア、シリア国民、そしてシリア軍から教訓を学んだ。それは、祖国の土を一粒たりとも譲り渡すことのない誇り高き人民に対峙しているということだ」と強調した。

大会は、イラクのムハンマド・ハルブースィー国民議会議長が議長を務め、トルコのビナリ・ユルドゥルム大国民議会議長、サウジアラビアのアブドゥッラー・アール・シャイフの諮問評議会議長、ヨルダンのアーティフ・タラーウィナ下院議会議長、クウェートのマルズーク・アリー・ムハンマド・スナイヤーン・ガーニム国民議会議長が出席した。

イランはアラーッディーン・ボロージェルディー国会国家安全保障外交政策委員長が議長の代理として出席した。

閉幕声明では、イラクの安定、国土統一、多様な社会の統合を支援することを確認した。

SANA(4月20日付)、『ハヤート』(4月21日付)などが伝えた。

AFP, April 20, 2019、ANHA, April 20, 2019、AP, April 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 20, 2019、al-Hayat, April 21, 2019、Reuters, April 20, 2019、SANA, April 20, 2019、UPI, April 20, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イラクのファイヤード内閣国家安全保障担当顧問がシリアを訪問し、アサド大統領と会談(2019年4月14日)

イラクのファーリフ・ファイヤード内閣国家安全保障担当顧問(ハイダル・アバーディー首相の特使)がシリアを訪問し、アサド大統領と会談した。

SANA(4月14日付)によると、会談では、シリア・イラク二国間関係の発展などについて意見が交わされた。

アサド大統領は会談で、両国関係の強化が両国民の利益となり、一方で両国に残存するテロの温床の根絶に、他方で、両国間の利益伸張への障害の排除につながると述べた。

また、シリアとイラクのそれぞれに分割と混乱をもたらそうとする一部諸外国の計略に対抗して、両国が主権と自決権を維持するために前進する必要があると強調した。

これに対して、ファイヤード氏は、「テロとの戦い」におけるシリアの勝利はイラクにとっての勝利でもあり、イラクにおける軍事的成果もシリアの安定に資するだろうと述べた。

AFP, April 14, 2019、ANHA, April 14, 2019、AP, April 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 14, 2019、al-Hayat, April 15, 2019、Reuters, April 14, 2019、SANA, April 14, 2019、UPI, April 14, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イラクのクルディスタン自治政府:ダーイシュから救出されたサウジアラビアの少年2人はトルコではなくイラクを経由して帰国(2019年4月3日)

イラクのクルディスタン自治政府のテロ撲滅総局は声明を出し、サウジアラビア諜報機関がシリア領内でダーイシュ(イスラーム国)から少年2人を救出した作戦に関して、トルコではなく、イラクのエルビル市を経由して3月26日にサウジアラビアに帰国したと発表した。

ルダウ・チャンネル(4月3日付)が伝えた。

AFP, April 3, 2019、ANHA, April 3, 2019、AP, April 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 3, 2019、al-Hayat, April 4, 2019、Reuters, April 3, 2019、Rudaw, April 3, 2019、SANA, April 3, 2019、UPI, April 3, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イラク政府はシリアで避難生活を続けるイラク難民の受け入れを決定(2019年4月2日)

ANHA(4月3日付)は、イラクの人権省筋の話として、イラク政府がシリアで避難生活を送ってきたイラク難民を受け入れることを決定したと伝えた。

シリア国内、とりわけ北・東シリア自治局支配地域には、ダーイシュ(イスラーム国)の支配を逃れたイラク難民が多くおり、ハサカ県のフール町の難民キャンプなどに身を寄せている。

AFP, April 2, 2019、ANHA, April 2, 2019、AP, April 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 2, 2019、al-Hayat, April 3, 2019、Reuters, April 2, 2019、SANA, April 2, 2019、UPI, April 2, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イラクのムクタダー・サドル氏がアサド大統領を退陣させるよう呼びかける(2019年4月1日)

イラクのムクタダー・サドル氏はツイッターのアカウントを通じて、チュニジアでのアラブ連盟首脳会議(3月31日に閉幕)に出席した各国首脳に対して、アサド大統領を退陣させ、シリア国民の苦しみを解消するよう呼びかけた。

サドル氏は「理性ある者たちが団結し、シリアとイエメンの苦しみを終わらせ、彼らの傷をいやして欲しい。両国での不正に満ちた戦争を終わらせるため、その為政者たちを退陣させて欲しい」などと綴った

AFP, April 1, 2019、ANHA, April 1, 2019、AP, April 1, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 1, 2019、al-Hayat, April 2, 2019、Reuters, April 1, 2019、SANA, April 1, 2019、UPI, April 1, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPG主体のシリア民主軍はダイル・ザウル県南東部からダーイシュ戦闘員とその家族を退去させる一方、イラク軍にイラク人、フランス人ら280人の身柄を引き渡す(2019年2月25日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(2月25日付)によると、「テロ撲滅の戦い」を続行する人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の特殊チームが、ダーイシュ(イスラーム国)最後の支配地であるバーグーズ村から、住民とダーイシュ戦闘員の家族(女性、子ども)の退去作業を行った。

今回退去した住民と戦闘員の家族は2,000人に達し、貨物トラックに分乗して、バーグーズ村を後にした。

**

ロイター通信(2月25日付)は、イラク軍の大佐の話として、ダイル・ザウル県南東部のバーグーズ村にあるダーイシュ(イスラーム国)最後の支配地を包囲し、同地から住民やダーイシュ戦闘員の家族(女性、子ども)を退去させている人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が24日、イラク側に130人、21日に150人の身柄を引き渡したと伝えた。

身柄引き渡しはイラク軍とシリア民主軍の合意に基づくもので、最終的には約500人の身柄が引き渡される予定だという。

約500人の国籍に関して、イラク軍はイラク人のみだとしているが、同軍消息筋によると、既に身柄が引き渡された280人のなかには、フランス人14人、アラブ人(国籍不明)6人が含まれているという。

AFP, February 25, 2019、ANHA, February 25, 2019、AP, February 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 25, 2019、al-Hayat, February 26, 2019、Reuters, February 25, 2019、SANA, February 25, 2019、UPI, February 25, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イラクのマアルーマ通信:米軍はタンフ国境通行所に面するイラク領内に新たな常設基地を建設か(2019年2月13日)

イラクのマアルーマ通信(2月13日付)は、米軍が、現在占領下に置いているヒムス県南東のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するイラク領内に新たな軍事基地を建設していると伝えた。

同サイトによると、米軍の軍用車輌が、武器や装備を運んでヨルダンからイラク領内に入り、常設基地を建設しているという。

AFP, February 13, 2019、ANHA, February 13, 2019、AP, February 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 13, 2019、al-Hayat, February 14, 2019、al-Maaluma, February 13, 2019、Reuters, February 13, 2019、SANA, February 13, 2019、UPI, February 13, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

所属不明の戦闘機複数機がダイル・ザウル県南東部でイラクの人民動員隊の車列を爆撃(2019年1月27日)

ダイル・ザウル県では、DNN(1月27日付)によると、所属不明の戦闘機複数機がブーカマール市近郊のアッカーシャート地区でイラクの人民動員隊の車列を爆撃した。

同サイトによると、上バクラス村出身者16人からなる国防隊部隊がマヤーディーン市近郊の砂漠地帯で消息を絶った。

AFP, January 27, 2019、ANHA, January 27, 2019、AP, January 27, 2019、DNN, January 28, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2019、al-Hayat, January 28, 2019、Reuters, January 27, 2019、SANA, January 27, 2019、UPI, January 27, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

所属不明の航空機がイラク・シリア国境地帯でイラク人民動員隊、「イランの民兵」を爆撃(2019年1月24日)

ドゥラル・シャーミーヤ(1月24日付)は、イラクの複数の消息筋の話として、22日にシリア・イラク国境に展開する人民動員隊と「イランの民兵」の拠点が所属不明の航空機の爆撃を受けた、と伝えた。

航空機は米主導の有志連合所属と思われ、1人が死亡、数十人が負傷した。

爆撃は、人民動員隊と「イランの民兵」が、米国が不法に占領するヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に接近したために行われたという。

一方、イラク政府の複数の消息筋によると、この爆撃について「イスラエルからのメッセージが届いた」との見方を示し、イスラエル軍の関与を疑っているという。

AFP, January 24, 2019、ANHA, January 24, 2019、AP, January 24, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 24, 2019、al-Hayat, January 25, 2019、Reuters, January 24, 2019、SANA, January 24, 2019、UPI, January 24, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イラク軍戦闘機がシリア領内のダーイシュ拠点(ダイル・ザウル県スーサ町)を越境爆撃(2018年12月31日)

イラク軍合同司令部は声明を出し、イラク空軍のF-16戦闘機複数機が、シリア領内のダイル・ザウル県南東部のスーサ町一帯を爆撃したと発表した。

声明によると、爆撃によって、ダーイシュ(イスラーム国)が会合場所として使用していた2階建ての建物1棟を破壊したという。

爆撃時に、この建物では、ダーイシュの幹部約30人が会合を行っていたという。

AFP, December 31, 2018、ANHA, December 31, 2018、AP, December 31, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 31, 2018、al-Hayat, January 1, 2019、Reuters, December 31, 2018、SANA, December 31, 2018、UPI, December 31, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県ブーカマール市でイラク人民動員隊が住民からの申し立てを受けて国防隊本部を撤去(2018年10月16日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(10月16日付)によると、イラク人民動員隊の一つイマーム・アリー大隊が、住民からの申し立てを受け、ブーカマール市のミスリーヤ交差点に設置されている国防隊の本部を撤去した。

この検問所は、撤去に際して、両者は交戦、退去を余儀なくされた国防隊はウマリー通りの民家2件を含む3件を接収し、そこに新たな本部を設営した。

al-Durar al-Shamiya, October 16, 2018

AFP, October 16, 2018、ANHA, October 16, 2018、AP, October 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 16, 2018、al-Hayat, October 17, 2018、Reuters, October 16, 2018、SANA, October 16, 2018、UPI, October 16, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ムアッリム外務在外居住者大臣「イドリブ県解放後、我々の狙いはユーフラテス川東部だ」(2018年10月15日)

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相は、シリアを訪問中のイラクのイブラーヒーム・ジャアファリー外務大臣と共同記者会見を行った。

SANA, October 15, 2018

**

会見でのムアッリム外務在外居住者大臣の主な発言は以下の通り。

「テロとの戦い」におけるシリアとイラクの勝利は、中東地域と世界のすべての国にとって重要だ…。ダーイシュ(イスラーム国)とヌスラ戦線(シャーム解放機構)といったテロ組織がイラクとシリアで勝利していたら、欧州、アラブ諸国、そして世界全体に何か起こっていたか想像してみるがいい」。

「イドリブ県はシリアの他の地域と同じようにシリアの主権下に復帰するのが必然だ…。我が武装部隊はイドリブ県に関する合意が実施されない場合を想定して、ヌスラ戦線を根絶するためにイドリブ県一帯で準備している」。

「イドリブ県には多くの市民がおり、彼らに罪はない…。和解を通じてイドリブ県を解放する方が、流血がもたらされるより良い。ソチ合意(非武装地帯設置合意)をシリアが支援するのは、流血を避けたいからだ…。イドリブ県にいるほとんどのテロリストはトルコ諜報機関とつながりがある。シリアはロシアがどのような反応をするのか見守っている。ヌスラ戦線が合意を拒否すれば…、我々は黙ってはいない」。

「イドリブ県解放後、我々の狙いはユーフラテス川東部だ。クルド人同胞は…将来何をしたいのか決心しなければならない…。彼らが対話をしたいというのであれば、その対話は明確な基礎に基づかねばならない。憲法、そして法律がある…。この地域ではいかなる連邦制も受け入れられない。なぜならそれは憲法違反だからだ。クルド人同法が米国との約束、米国の幻想を維持したいというのなら、それもよかろう。だが、国家の庇護のもとに復帰しなければ、彼らは代償を払うことになる…。ユーフラテス川東部の問題は…譲歩できない」。
「我々はトルコが侵略占領国だとみなしている。我が武装部隊がトルコの部隊とともにユーフラテス川東部の問題の作戦に参加することはない」。

「シリア・イラク国間の国境通行所が両国民にもたらす共通の利益は、我々がヨルダン・シリア両国民の利益のなかに見出しているものと同じものだ…。我々は今、シリア・イラク両国民の利益に目を向けている。ブーカマール国境通行所(イラク側はカーイム国境通行所)が近く再開することを望んでいる」。

**

これに対して、ジャアファリー外務大臣は「国境通行所はテロゆえの例外的な理由によるもので、近く再開される」などと述べた。

https://youtu.be/4_6dap1G6iY

AFP, October 15, 2018、ANHA, October 15, 2018、AP, October 15, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 15, 2018、al-Hayat, October 16, 2018、Reuters, October 15, 2018、SANA, October 15, 2018、UPI, October 15, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イラクのジャアファリー外務大臣がシリアでアサド大統領と会談(2018年10月15日)

アサド大統領はシリアを訪問中のイラクのイブラーヒーム・ジャアファリー外務大臣および同大臣を団長とする使節団と会談した。

SANA(10月15日付)によると、会談ではシリア・イラク両国の情勢の進捗、地域情勢、国際情勢について意見が交わされた。

アサド大統領は会談で、シリア・イラク両国での「テロとの戦い」での勝利を、両国の英雄たちの血が入り交じるかたちで実現された共通の勝利と位置づけ、これを讃えるとともに、両国の復興に向けて、さらなる関係強化が必要だと強調した。

これに対して、ジャアファリー外務大臣は、地域情勢および国際情勢がシリア、イラク両国にとって良い方向に変化しており、それが「テロとの戦い」のさらなる勝利と復興に視することになると述べた。

SANA, October 15, 2018

会談ではまた、両国間の国境通行所の再開に向けた活動を重点的に行うことで合意した。

会談には、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相、ブサイナ・シャアバーン大統領府政治報道補佐官、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣らが同席した。

ジャアファリー外務大臣ら一行はまた、ハンムーダ・サッバーグ人民議会議長、イマード・フマイス首相とも個別に会談した。

AFP, October 15, 2018、ANHA, October 15, 2018、AP, October 15, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 15, 2018、al-Hayat, October 16, 2018、Reuters, October 15, 2018、SANA, October 15, 2018、UPI, October 15, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イラクのジャアファリー外務省がシリアを訪問し、ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相と会談(2018年10月14日)

イラクのイブラーヒーム・ジャアファリー外務省を団長とする使節団が、シリアを訪問し、首都ダマスカスでワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相と会談、テロとの戦いにおける連携強化、地域情勢、国際情勢についての意見交換を行った。

SANA(10月14日付)が伝えた。

SANA, October 14, 2018

AFP, October 14, 2018、ANHA, October 14, 2018、AP, October 14, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 14, 2018、al-Hayat, October 15, 2018、Reuters, October 14, 2018、SANA, October 14, 2018、UPI, October 14, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPG主体のシリア民主軍によるダイル・ザウル県での「テロ駆逐の戦い」に合わせて、イラク軍も国境地帯で大規模作戦開始(2018年9月22日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(9月22日付)によると、「テロ駆逐の戦い」を続行する西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がハジーン市一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

**

一方、複数のイラク軍消息筋によると、イラク軍は、アンバール県、サラーフッディーン県、ニナワ県の対シリア国境地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)の相当を目的とした大規模な軍事作戦を開始した。

ドゥラル・シャーミーヤ(9月22日付)が伝えた。

**

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(9月22日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、マンビジュ市近郊のクッバ村とジャアダ村(いずれもアラブ人の村で、村人らにダーイシュ(イスラーム国)メンバー、「ユーフラテスの盾」作戦司令室構成組織内通者、といった嫌疑をかけ、59人を拘束した。

AFP, September 22, 2018、ANHA, September 22, 2018、AP, September 22, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 22, 2018、al-Hayat, September 23, 2018、Reuters, September 22, 2018、SANA, September 22, 2018、UPI, September 22, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

有志連合、ないしはイラク軍がダイル・ザウル県東部のダーイシュ支配地域を爆撃(2018年8月17日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、17日の深夜から18日の未明にかけて、有志連合、ないしはイラク軍が県東部のスーサ町にあるダーイシュ(イスラーム国)の支配地域を爆撃し、18人が死亡した。

AFP, August 17, 2018、ANHA, August 17, 2018、AP, August 17, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 17, 2018、al-Hayat, August 17, 2018、Reuters, August 17, 2018、SANA, August 17, 2018、UPI, August 17, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イラク軍はシリア領内にあるダーイシュの作戦司令室を越境爆撃(2018年8月16日)

イラク軍は声明を出し、空軍のF-16戦闘機複数機が、シリア領内にあるダーイシュ(イスラーム国)の「作戦司令室」を越境爆撃したと発表した。

ダーイシュは、この「作戦司令室」で、イラク領内での自爆攻撃を計画していたという。

AFP, August 16, 2018、ANHA, August 16, 2018、AP, August 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 16, 2018、al-Hayat, August 17, 2018、Reuters, August 16, 2018、SANA, August 16, 2018、UPI, August 16, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イラクのスーマリーヤ・チャンネル:ダーイシュのバグダーディー指導者が爆撃で昏睡状態に陥り、組織は後任指導者の人選をめぐって分裂(2018年8月13日)

イラクのスーマリーヤ・チャンネル(8月13日付)は、イラク治安筋の話として、イラク空軍が6月、シリア領内で開かれていたダーイシュ(イスラーム国)の幹部による会合場所を狙って爆撃を実施し、多くの幹部が死傷、アブー・バクル・バグダーディー指導者も負傷したと伝えた。

同チャンネルによると、バグダーディー氏は負傷によって昏睡状態となっており、任務を遂行できず、そのことが組織内に前代未聞の対立と分裂をもたらしているという。

この対立と分裂は、バグダーディー氏の後任の人選にかかわるもので、幹部の一部がチュニジア人のアブー・ウスマーン・トゥーニースィー氏を新指導者として擁立、イラク人幹部がこれに異議を唱えているという。

al-Durar al-Shamiya, August 13, 2018

AFP, August 13, 2018、ANHA, August 13, 2018、AP, August 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 13, 2018、al-Hayat, August 14, 2018、Reuters, August 13, 2018、SANA, August 13, 2018、al-Sumariya Channel, August 13, 2018、UPI, August 13, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

駐シリア・イラク大使はブーカマール市とカーイム市を結ぶユーフラテス川沿いの国境通行所の再開に意欲(2018年7月10日)

サアド・ムハンマド・リダー駐シリア・イラク大使は、シリアのハムーダ・サッバーグ人民議会議長と会談し、シリアのダイル・ザウル県ブーカマール市とイラクのアンバール県カーイム市を結ぶ国境通行所の再開について協議した。

リダー大使は会談のなかで、通行所再開は間近だとしたうえで、「通行所の再開は(両国の)経済通商活動を活性化させるだろう。イラクはシリアの産品を必要としており、事業家たちはシリアの市場に参入することを望んでいる」と述べた。
『ハヤート』(7月11日付)が伝えた。

AFP, July 10, 2018、ANHA, July 10, 2018、AP, July 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2018、al-Hayat, July 11, 2018、Reuters, July 10, 2018、SANA, July 10, 2018、UPI, July 10, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イラク諜報機関「鷹諜報細胞」:「ダーイシュ最高指導者の長男はロシア軍の爆撃で7月2日に殺害された」(2018年7月4日)

イラク諜報機関「鷹諜報部隊」の高官は、ダーイシュ(イスラーム国)に近いナーシル・ニュース(7月3日付)が、最高指導者アブー・バクル・バグダーディー氏の長男のフザイファ・バドリー氏(15歳)の死亡を報じたことに関して、AFP(7月4日付)に対して「フザイファ・バドリーはロシアが2018年7月2日にヒムス県内の洞窟に対して行った爆撃で殺害された。洞窟ではダーイシュのメンバー11人が死亡した」ことを明らかにした。

AFP, July 4, 2018、ANHA, July 4, 2018、AP, July 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 4, 2018、al-Hayat, July 4, 2018、Nashir News, July 3, 2018、Reuters, July 4, 2018、SANA, July 4, 2018、UPI, July 4, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イラク軍はシリア国境にテロ攻撃を抑止するための監視所と有刺鉄線の設置を開始(2018年7月1日)

イラクのアンバール県の国境警備隊司令部報道官のアンワル・フマイド・ナーイフ大佐は、ダーイシュ(イスラーム国)の支配から解放されたシリアとの国境地帯に有刺鉄線や監視所を設置していることを明らかにした。

ナーイフ大佐は「工事は10日前に開始された…。第1段階(の工事)は20キロにわたって行われ、テロ攻撃を抑えるための監視所を1キロ毎に設置した…。作業はカーイム地区から北に向かって開始された」と述べた。

同大佐によると、監視所と有刺鉄線に加えて、幅6キロ、深さ3キロの堀の掘削と無人航空機による監視活動も行われるという。

ドゥラル・シャーミーヤ(7月1日付)が伝えた。

AFP, July 1, 2018、ANHA, July 1, 2018、AP, July 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 1, 2018、al-Hayat, July 2, 2018、Reuters, July 1, 2018、SANA, July 1, 2018、UPI, July 1, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米軍がダイル・ザウル南東部ユーフラテス川西岸の国境地帯でダーイシュに対する掃討戦を続けるシリア軍、ヒズブッラー、イラク人民動員隊の拠点を爆撃、米政府は関与を否定し、イスラエル軍による爆撃と主張(2018年6月18日)

SANA(6月18日付)などシリアの主要メディアは、米主導の有志連合の戦闘機複数機が、ダイル・ザウル県南東部ユーフラテス川西岸(右岸)のイラク国境に面するブーカマール市近郊のハリー村にあるシリア軍拠点の一つを爆撃し、複数が死傷したと伝えた。

シリア人権監視団によると、この爆撃でシリア軍兵士と親イラン民兵の戦闘員40人あまりが死亡したという。

またAFP(6月18日付)は、複数の地元消息筋の話として、親政権民兵の非シリア人戦闘員38人が死亡したと伝えた。

その後、ユーフラテス・ポスト(6月18日付)は、シリア軍士官5人、兵士10人、ヒズブッラーの戦闘員25人が死亡したと伝えた。

また、RT(6月18日付)も、シリア軍将兵16人、ヒズブッラーの戦闘員36人が死亡したと伝えた。

**

一方、イラク人民動員隊も声明を出し、17日午後22時にブーカマール市近郊の国境地帯(シリア領内)に展開していた同隊所属の第45旅団および第46旅団の拠点が米軍戦闘機1機が発射した誘導ミサイル2発の攻撃を受け、戦闘員22人が死亡、12人が負傷したと発表した。

声明によると、「人民防衛部隊は国境解放作戦終了後も国境地帯に駐留している…。不毛地帯に国境線が敷かれているというこの地域の地理的特性、そして軍事的必要ゆえに、イラクの部隊は、国境から700メートルの距離に位置するシリアのブーカマール地区北部に本部を設営し、同地のインフラを管理する措置をとっている。同地付近には、テロがイラク領内に浸食するのを回避するため、防御壁が設置されている。この駐留はシリア政府、そしてイラク合同作戦司令室も承知している」という。

イラク人民動員隊は声明のなかで、「同地でのテロリストの結集は、イラク領内への浸食を試みるもので…。我々は(米軍の)こうした爆撃は、敵に国境地帯を掌握させようとするものだと考える」と厳しく非難、米国に「本件に関する釈明」を求めた。

**

シリア軍と連携する同盟部隊の司令官は、ロイター通信(6月18日付)に対して「米軍所属と思われる正体不明の航空機複数機が、ブーカマール市とタンフ国境通行所(ヒムス県)の間に位置するイラクの武装勢力の拠点複数カ所、そしてシリア軍の拠点複数カ所を爆撃した」と述べた。

**

ラタキア県フマイミーム航空基地の駐留ロシア軍のアレクサンドル・イヴァノフ報道官は、「この爆撃は、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員がこの地域に再び勢力を伸長する余地を与えることを狙った敵対行為だ」と述べ、米主導の有志連合を非難した。

**

米国防総省のエイドリアン・ランキン=ギャロウェイ報道官(少佐)は、この爆撃に関して、米国および同国主導の有志連合の戦闘機によるものだとの報道・情報を否定した。

一方、フッラ・チャンネル(6月18日付)は、米政府高官の話として、イスラエル空軍が同地への爆撃を実施した、と伝えた。

**

なお、ダイル・ザウル県南東部のユーフラテス川西岸(右岸)のイラク国境地帯、ヒムス県南東部の砂漠地帯では、最近になってダーイシュ(イスラーム国)によるシリア軍、親政権民兵への攻撃が激化している。

syria.liveuamap.com, June 18, 2018

AFP, June 18, 2018、ANHA, June 18, 2018、AP, June 18, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 18, 2018、Euphrates Post, June 18, 2018、al-Hayat, June 19, 2018、Alhurra, June 18, 2018、Reuters, June 18, 2018、RT, June 18, 2018、SANA, June 18, 2018、UPI, June 18, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリアのムアッリム外務在外居住者大臣は親書でイラクにブーカマール・カーイム国境通行所再開を要請(2018年6月13日)

イラクのイブラーヒーム・ジャアファリー外務大臣は、サッターム・ジャドアーン・ダンダフ駐イラン・シリア大使と会談し、ユーフラテス川河畔のブーカマール市(ダイル・ザウル県)とイラク側のカーイム市(アンバール県)を結ぶ国境通行所再開を求めるワリード・ムアッリム副首相兼外務在外居住者大臣からの親書を受け取った。

この親書では、政治的解決と内政不干渉の原則に基づき、アラブ諸国の諸問題を解決するため、両国が連携・協力する必要があるとしたうえで、シリアのアラブ連盟復帰に向けてイラクに断固たる姿勢をとるよう呼びかけられているという。

『ハヤート』(6月14日付)、ANHA(6月13日付)が伝えた。

ANHA, Jnue 13, 2018

AFP, June 13, 2018、ANHA, June 13, 2018、AP, June 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 13, 2018、al-Hayat, June 14, 2018、Reuters, June 13, 2018、SANA, June 13, 2018、UPI, June 13, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イラク軍はシリア領内のダーイシュ拠点を爆撃(2018年6月8日)

イラク軍は声明を出し、同空軍のF-16戦闘機複数機が、シリア領内のダイル・ザウル県ハジーン市近郊にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点1カ所に対して爆撃を行い、これを破壊したと発表した。

AFP, June 8, 2018、ANHA, June 8, 2018、AP, June 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 8, 2018、al-Hayat, June 9, 2018、Reuters, June 8, 2018、SANA, June 8, 2018、UPI, June 8, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPG主導のシリア民主軍はイラク人民動員隊の支援を受け、ダイル・ザウル県南東部国境地帯の村々を制圧(2018年6月3日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(6月3日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、イラク人民動員隊の支援を受け、県南東部の国境地帯に位置するバーグーズ村をはじめとする複数カ村を制圧した。

AFP, June 3, 2018、ANHA, June 3, 2018、AP, June 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 3, 2018、al-Hayat, June 4, 2018、Reuters, June 3, 2018、SANA, June 3, 2018、UPI, June 3, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ県南東部でイラク軍とYPG主体のシリア民主軍がダーイシュ掃討戦を続けるなか、ダーイシュはダイル・ザウル県南東部のシリア軍拠点を攻撃(2018年5月29日)

ハサカ県では、『ハヤート』(5月30日付)によると、イラク軍と合同作戦司令室を設置し、イラク国境地帯でのダーイシュ(イスラーム国)掃討を進める西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、県南東部のダシーシャ地区を制圧、イラク国境に到達した。

**

ダイル・ザウル県では、『ハヤート』(5月30日付)によると、県南東部のユーフラテス川右岸(西岸)の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)がシリア軍を2度にわたり攻撃、シリア軍兵士8人が死亡した。

**

アレッポ県では、ANHA(5月29日付)によると、トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団支配下のカッバースィーン村(バーブ市近郊)で爆弾が仕掛けられた車が爆発した。

AFP, May 29, 2018、ANHA, May 29, 2018、AP, May 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 29, 2018、al-Hayat, May 30, 2018、Reuters, May 29, 2018、SANA, May 29, 2018、UPI, May 29, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.