ロシア軍とシリア民主軍は下マンサフ村一帯からのシリア軍の撤退を要請(2020年7月12日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、タッル・タムル町近郊の牧草地に設置されているロシア軍基地で、ロシア軍、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍、シリア軍の会合が開かれた。

会合は、シリア軍が7月10日に下マンサフ村で米軍の部隊を撃退したことを受けたもの。

会合では、ロシア軍とシリア民主軍が、シリア軍に対して事件発生から1週間以内に検問所を撤去するとともに、タッル・タムル町近郊の居住地から退去するよう猶予を与えた。

また、シリア民主軍はシリア軍に対して、米軍との緊張状態が発生した場合、これを収拾するため、北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)と連携するよう要請した。

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なお、RT(7月12日付)などは、下マンサフ村で米軍部隊を退却させたシリア軍の士官の映像を公開した。

米軍に対峙した士官は下マンサフ村一帯に展開する第53旅団の大尉。

この大尉は、米軍に同行する通訳と思われる人物に「車を出せ…。アッラーに誓って、もしお前たちがもし明日もここに来たら、パトロール部隊を中にいる奴らごと焼き払ってやる」と警告し、退去を求めた。

警告を受けた米軍は装甲車をただちに切り返し、退却した。

https://www.youtube.com/watch?v=jZp9XpH0b3k

AFP, July 13, 2020、ANHA, July 13, 2020、AP, July 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 13, 2020、Reuters, July 13, 2020、RT, July 13, 2020、SANA, July 13, 2020、SOHR, July 13, 2020、UPI, July 13, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県バーブ・ハワー病院で新たに新型コロナウイルス感染者が確認される(2020年7月12日)

イドリブ県では、支援調整ユニット・感染症早期対策対応ネットが、バーブ・ハワー国境通行所の病院で勤務する看護師1人の新型コロナウイルスの感染が確認されたと発表した。

すでに感染が確認されている医師3人らとの濃厚接触によって感染したものと思われるという。

バーブ・ハワー国境通行所の病院内での濃厚接触による感染者が確認されたのはこれが初めて。

AFP, July 12, 2020、ANHA, July 12, 2020、AP, July 12, 2020、Assistance Coordination Unit – EWARN, July 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 12, 2020、Reuters, July 12, 2020、SANA, July 12, 2020、SOHR, July 12, 2020、UPI, July 12, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍がヒムス県スフナ市近郊の砂漠地帯、アレッポ県・ラッカ県との県境に位置するハマー県のイスリヤー村一帯で、ダーイシュを爆撃(2020年7月12日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がヒムス県スフナ市近郊の砂漠地帯、アレッポ県・ラッカ県との県境に位置するハマー県のイスリヤー村一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)に対する爆撃を実施した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、カブシュ村近郊の橋に仕掛けられていた爆弾が爆発し、シリア軍と親政権民兵の車列が兵士複数人が死傷した。

AFP, July 12, 2020、ANHA, July 12, 2020、AP, July 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 12, 2020、Reuters, July 12, 2020、SANA, July 12, 2020、SOHR, July 12, 2020、UPI, July 12, 2020などをもとに作成。

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最高司法選挙委員会は第3期人民議会選挙の立候補者数と投票所数を発表(2020年7月12日)

最高司法選挙委員会(選挙管理委員会)のヌーリー・ファーリス委員は、7月19日に投票が予定されている第3期人民議会選挙の立候補者数、投票所数を発表した。

立候補者数は、タルトゥース県選挙区58人、スワイダー県選挙区20人、ハサカ県選挙区207人、イドリブ県選挙区47人、ヒムス県選挙区102人、ラタキア県選挙区217人、ダイル・ザウル県選挙区58人、ハマー県選挙区122人、アレッポ市選挙区159人、アレッポ県諸地域選挙区153人、ダマスカス県選挙区235人、ダマスカス郊外県選挙区619人、クナイトラ県選挙区34人、ラッカ県選挙区37人、ダルアー県選挙区20人。

一方、投票所は、タルトゥース県選挙区764カ所、スワイダー県選挙区345カ所、ハサカ県選挙区85カ所、イドリブ県選挙区63カ所、ヒムス県選挙区920カ所、ラタキア県選挙区904カ所、ダイル・ザウル県選挙区245カ所、ハマー県選挙区853カ所、アレッポ市選挙区340カ所、アレッポ県諸地域選挙区430カ所、ダマスカス県選挙区1,089カ所、ダマスカス郊外県選挙区799カ所、クナイトラ県選挙区147カ所、ラッカ県選挙区67カ所、ダルアー県選挙区262カ所。

SANA(7月12日付)が伝えた。

AFP, July 12, 2020、ANHA, July 12, 2020、AP, July 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 12, 2020、Reuters, July 12, 2020、SANA, July 12, 2020、SOHR, July 12, 2020、UPI, July 12, 2020などをもとに作成。

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シリア軍と国民軍が捕虜交換(2020年7月12日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がアフリーン郡で拘束した国民軍の戦闘員1人をシリア政府当局が釈放、これを受けて国民軍がスパイ容疑で拘束していた女性1人を釈放した。

捕虜交換はトルコ占領下のアアザーズ市で行われたという。

AFP, July 12, 2020、ANHA, July 12, 2020、AP, July 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 12, 2020、Reuters, July 12, 2020、SANA, July 12, 2020、SOHR, July 12, 2020、UPI, July 12, 2020などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターはフマイミーム航空基地に向かって飛来する「テロ組織」の無人航空機2機を撃墜したと発表(2020年7月12日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから129日目を迎えた。

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ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターのアレクサンドル・シェルビツキー(Alexander Shcherbitsky)センター長(海軍大将)は声明を出し、11日北東部からフマイミーム航空基地に向かって飛来する「テロ組織」の無人航空機2機を、基地から5キロの上空で防空兵器で撃墜したと発表した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、フライフィル村を砲撃、「決戦」作戦司令室と交戦した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約40輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、正体不明の武装集団がタファス市でダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓っていたハーリド・ブン・ワリード軍の元メンバーを殺害した。

AFP, July 12, 2020、ANHA, July 12, 2020、AP, July 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 12, 2020、Reuters, July 12, 2020、SANA, July 12, 2020、SOHR, July 12, 2020、UPI, July 12, 2020などをもとに作成。

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シリア民主軍がハサカ市近郊のサフィーヤ村にある通信センターの施設を没収(2020年7月12日)

ハサカ県では、SANA(7月12日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がハサカ市北13キロに位置するサフィーヤ村にある通信センターの施設を没収し、職員を武力で脅し、強制排除した。

退去を余儀なくされた職員は施設の前で座り込みデモを行い、抗議の意思を示した。

AFP, July 12, 2020、ANHA, July 12, 2020、AP, July 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 12, 2020、Reuters, July 12, 2020、SANA, July 12, 2020、SOHR, July 12, 2020、UPI, July 12, 2020などをもとに作成。

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