トルコ軍が、北・東シリア自治局支配下のマンビジュ市(アレッポ県)近郊を砲撃、子供と女性を含む6人を殺害(2020年7月27日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍が、北・東シリア自治局の支配下にあるシャイフ・ナースィル村(別名クルト・ワイラーン村、マンビジュ市近郊)を砲撃し、子供と女性を含む5人を殺害、10人以上を負傷させた。

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍傘下のマンビジュ軍事評議会が28日に発表したところによると、犠牲者は6人。

AFP, July 27, 2020、ANHA, July 27, 2020、June 28, 2020、AP, July 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 27, 2020、Reuters, July 27, 2020、SANA, July 27, 2020、SOHR, July 27, 2020、UPI, July 27, 2020などをもとに作成。

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米軍の車列がカーミシュリー市(ハサカ県)を経由してタッル・バイダル村の基地に向かう(2020年7月27日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、イラク領からティグリス川河畔のスィーマルカー国境通行所を経由してシリア領内に進入した米主導の有志連合のトレーラーなど25輌からなる車列が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市を通過し、米軍が違法に基地を設置しているタッル・バイダル村に向かった。

AFP, July 27, 2020、ANHA, July 27, 2020、AP, July 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 27, 2020、Reuters, July 27, 2020、SANA, July 27, 2020、SOHR, July 27, 2020、UPI, July 27, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府支配下のアブー・ラースィーン町(ハサカ県)を砲撃し、女性1人負傷(2020年7月27日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府の支配下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町を砲撃し、女性1人が負傷した。

また砲撃を受けて、住民多数が避難した。

一方、SANA(7月26日付)は、ラアス・アイン市近郊の村々で、トルコの占領や国民軍に所属する武装集団の抑圧を逃れ、多数の住民がシリア政府支配下のアブー・ラースィーン(ザルカーン)町方面に避難している、と伝えた。

AFP, July 27, 2020、ANHA, July 27, 2020、AP, July 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 27, 2020、Reuters, July 27, 2020、SANA, July 27, 2020、SOHR, July 27, 2020、UPI, July 27, 2020などをもとに作成。

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イスラエルのネタニヤフ首相:「ヒズブッラーは火遊びをしている。イスラエルの報復は非常に激しいものになるだろう」(2020年7月27日)

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は「レバノン領内からのいかなる攻撃であれ、ヒズブッラーとレバノン政府に責任がある」としたうえで、「ヒズブッラーは火遊びをしている。イスラエルの報復は非常に激しいものになるだろう」と述べた。

イスラエルのベニ・ガンツ国防大臣は「イスラエルに対するいかなる攻撃も、イスラエルの強力な報復を招くだろう」と述べた。

AFP, July 27, 2020、ANHA, July 27, 2020、AP, July 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 27, 2020、Reuters, July 27, 2020、SANA, July 27, 2020、SOHR, July 27, 2020、UPI, July 27, 2020などをもとに作成。

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イスラエル軍は占領下のシャブアー農場でヒズブッラーの潜入を阻止したと発表、ヒズブッラーはこれを否定(2020年7月27日)

イスラエル軍はイスラエル北部で「治安関連事案」が発生し、「ヒズブッラーの侵入を阻止した…。イスラエル軍側に負傷者はなかった」と発表した。

イスラエルの複数のメディアによると、ヒズブッラー戦闘員が潜入したのは、占領下のシャブアー農場(ナバティーヤ県ハースバイヤー郡)で、イスラエル軍が迎撃し、交戦になったという。

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しかし、ヒズブッラーが主導する対イスラエル抵抗運動のレバノン国民抵抗は声明を出し、イスラエルが「嘘の勝利をねつ造」しようとしていると否定、「シオニストどもは、自らが犯した犯罪への処罰を待ち続けねばならない」と非難した。

声明で、レバノン国民抵抗は「本日現時点までにいかなる交戦も発生しておらず、こちら側から発砲はない。恐れと不安に駆られ緊張している敵側からの発砲があっただけだ」として、これを否定、「ハッバーリーヤ村(ナバティーヤ県ハースバイヤー郡)に対してイスラエルが砲撃を加え、民家一棟が被害を受けたが、本件に対して沈黙することはないだろう」と反論した。

AFP, July 27, 2020、ANHA, July 27, 2020、AP, July 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 27, 2020、Reuters, July 27, 2020、SANA, July 27, 2020、SOHR, July 27, 2020、UPI, July 27, 2020などをもとに作成。

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保健省は政府支配地域で新たに24人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者10人が完治し、2人が死亡したと発表(2020年7月27日)

保健省は政府支配地域で新たに24人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者10人が完治し、2人が死亡したと発表した。

これにより、7月27日現在の同地での感染者数は計674人、うち死亡したのは40人、回復したのは210人となった。

SANA(7月27日付)が伝えた。

AFP, July 27, 2020、ANHA, July 27, 2020、AP, July 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 27, 2020、Reuters, July 27, 2020、SANA, July 27, 2020、SOHR, July 27, 2020、UPI, July 27, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と「決戦」作戦司令室がイドリブ県のシリア政府支配地域を砲撃(2020年7月27日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから144日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍と「決戦」作戦司令室は、シリア政府支配下のカフルナブル市およびその一帯、ムアスラーン村、サラーキブ市一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

対するシリア軍も、「決戦」作戦司令室支配下のザーウィヤ山地方のカンスフラ村、カフル・ウワイド村、マウザラ村、ファッティーラ村、スフーフン村、バイルーン村、アルナバ村、ナイラブ村を砲撃し、民家複数棟が被害を受けた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サナマイン市で武装集団が、シリア政府との和解に応じた反体制武装集団の元司令官の自宅を襲撃、この元司令官を含む5人を殺害した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(7月27日付)によると、ナワー市北でシリア軍第4師団の車が武装集団の襲撃を受け、兵士3人が死亡、5人が負傷した。

さらに、RT(7月27日付)によると、ヌアイマ村にあるハーリド・アッブード人民議会議員の自宅に手榴弾が投げ込まれた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(イドリブ県4件、ラタキア県1件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, July 27, 2020、ANHA, July 27, 2020、AP, July 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 27, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 27, 2020、Reuters, July 27, 2020、RT, July 27, 2020、SANA, July 27, 2020、SOHR, July 27, 2020、UPI, July 27, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民82人と国内避難民(IDPs)22人が新たにシリア政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は582,746人、2019年以降帰還したIDPsは66,039人に(2020年7月18日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月27日付)を公開し、7月26日に難民82人(うち女性25人、子供42人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民82人(うち女性25人、子供42人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は582,746人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者187,516人(うち女性56,395人、子ども95,360人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,703,660人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は812,044人(うち女性243,671人、子供413,851人)となった。

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一方、国内避難民22人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは22人(うち女性5人、子供7人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した22人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は22人(うち女性5人、子供7人)だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は66,039人(うち女性23,038人、子供27,181人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,334,635人(うち女性405,597人、子供670,947人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 27, 2020をもとに作成。

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