北・東シリア自治局執行評議会のミフバーシュ共同議長「自治区内で第3期人民議会選挙は実施されない」(2020年7月17日)

北・東シリア自治局執行評議会のアブドゥルハーミド・ミフバーシュ共同議長は、7月19日に投票が予定されている第3期人民議会選挙に関して、ノース・プレス(7月17日付)に対して「自治区地域でこの選挙はけっして実施はされない」と述べた。

AFP, July 17, 2020、ANHA, July 17, 2020、AP, July 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2020、North Press, July 17, 2020、Reuters, July 17, 2020、SANA, July 17, 2020、SOHR, July 17, 2020、UPI, July 17, 2020などをもとに作成。

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シリア・クルド人国民イニシアチブ代表のウースー議員とダマスカス商業会議所のハムシュー議員と第3期人民議会選挙の投票日を2日後に控えて、立候補辞退を発表(2020年7月17日)

シリア・クルド人国民イニシアチブ代表のウマル・ウースー人民議会議員はワタン・オンライン(7月17日付)などを通じて声明を出し、7月19日に投票が予定されている第3期人民議会選挙への立候補を取り下げると発表した。

ダマスカス県選挙区から立候補していたウースー議員は、「困難な戦時下にあって、私は、第1期、第2期において、私は偉大なるシリア国民を構成するすべての集団に対する愛国的義務を果たしてきた…。私はシリアにおけるクルド人民を絶え間なく擁護し、民族の合法的権利を要求し、シリアのクルド人と政府の対話を呼びかけてきた唯一のクルド人議員だった。また、可能な限り、憲法が我々に与えている権限に基づいて、シリア国民を構成するすべての集団を擁護してきた」と述べ、選挙戦からの撤退を宣言した。

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また、ダマスカス商業会議所の書記長を務めるムハンマド・ハムシュー議員も、フェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/mohammadhamsho66/)を通じて、立候補を辞退すると発表した。

ハムシュー議員は、ダマスカス県選挙区で出馬、タリーフ・クータルシュ氏、ガズワーン・ミスリー 氏、ファフド・ダルウィーシュ・マフムード氏、ムハンマド・アクラム・アジュラーニー氏、ムハンマド・ハーリド・アラビー氏、ハナー・マハーイリー氏とともに「シャーム・リスト」を結成し、選挙戦を戦っていた。

AFP, July 18, 2020、ANHA, July 18, 2020、AP, July 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 18, 2020、Reuters, July 18, 2020、SANA, July 18, 2020、SOHR, July 18, 2020、UPI, July 18, 2020、Watan Online, July 17, 2020などをもとに作成。

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シリア民主軍は「テロ掃討」キャンペーン第2段階を開始、ダーイシュ・メンバー24人を逮捕(2020年7月17日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは声明を出し、米主導の有志連合の支援を受けて、「テロ掃討」キャンペーンの第2段階を開始、ダイル・サウル県内各所(ブサイラ市、シュハイル村など)でダーイシュ(イスラーム国)のメンバーを追跡し、24人を逮捕したと発表した。

AFP, July 17, 2020、ANHA, July 17, 2020、AP, July 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2020、Reuters, July 17, 2020、SANA, July 17, 2020、SOHR, July 17, 2020、UPI, July 17, 2020などをもとに作成。

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所属不明の戦闘機が県南東部のブーカマール市一帯の「イランの民兵」拠点3カ所を爆撃(2020年7月17日)

ダイル・ザウル県では、スマート・ニュース(7月17日付)によると、所属不明の戦闘機が県南東部のブーカマール市一帯に展開する「イランの民兵」の拠点3カ所を爆撃し、数十人が死傷した。

AFP, July 17, 2020、ANHA, July 17, 2020、AP, July 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2020、Reuters, July 17, 2020、SANA, July 17, 2020、SMART News, July 17, 2020、SOHR, July 17, 2020、UPI, July 17, 2020などをもとに作成。

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第3期人民議会選挙、投票日を2日後に控え投票所の設営完了(2020年7月17日)

最高司法選挙委員会(選挙管理委員会)のサーミル・ラムズーク委員長は、7月19日に投票が行われる第3期人民議会選挙の投票所約7,400カ所の設置を完了、投票に向けた準備が完了したと発表した。

ラムズーク委員長によると、今回の選挙では、新型コロナウイルス感染症対策として投票所1,400カ所以上を増設した。

定数250議席に対する立候補者数は1,658人。

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また各県分科会の委員長は、以下の通り、各々の選挙区の投票所数、立候補者数を発表した。

ダマスカス県選挙区:投票所数1,089カ所、立候補者数238人(うちA27人、B211人)
ダマスカス郊外県選挙区:投票所数799カ所、立候補者数151人(うちA31人、B120人)
アレッポ市選挙区:投票所数333カ所、立候補者数159人(内訳明示せず)。アレッポ市内にイドリブ県選挙区でのための投票所を10カ所、ラッカ県選挙区のための投票所を3カ所、クナイトラ県選挙区のための投票所を1カ所設置。
アレッポ県諸地域選挙区:投票所数408カ所、立候補者数153人(内訳明示せず)
ヒムス県選挙区:投票所数1,109カ所(うち170カ所は軍部隊の基地内に設置)、立候補者数明示せず。ラッカ県選挙区のための投票所を2カ所、クナイトラ県選挙区のための投票所を2カ所、イドリブ県選挙区のための投票所を3カ所設置。
ハマー県選挙区:投票所数830カ所、立候補者数207人(内訳明示せず)
ハサカ県選挙区:投票所数149カ所(うちハサカ市63カ所、カーミシュリー市86カ所)、立候補者数207人(内訳明示せず)
タルトゥース県選挙区:投票所数764カ所、立候補者明示せず
ダルアー県選挙区:投票所数262カ所、立候補者数32人(うちA8人、B24人)
スワイダー県選挙区:投票所数346カ所、立候補者数22人(うちA13人、B9人)
ダイル・ザウル県選挙区:投票所数262カ所、立候補者数58人(内訳明示せず)
ラタキア県選挙区:投票所数913カ所、立候補者数222人(うちA49人、B173人)。イドリブ県選挙区のための投票所を11カ所設置。
クナイトラ県選挙区:投票所数146カ所(うち59カ所が県内、23カ所がダマスカス県内の避難民居住区、58カ所がダマスカス郊外県内の避難民居住区、6カ所がその他の避難民居住区に設置)、立候補者数34人(うちA15人、B19人)
選挙区:投票所数カ所、立候補者数人(うちA人、B人)
選挙区:投票所数カ所、立候補者数人(うちA人、B人)

SANA(7月17日付)が伝えた。

AFP, July 17, 2020、ANHA, July 17, 2020、AP, July 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2020、Reuters, July 17, 2020、SANA, July 17, 2020、SOHR, July 17, 2020、UPI, July 17, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局支配下のダイル・ザウル県で抗議デモ、教育カリキュラムを拒否、シリア民主軍との真の協力関係要求(2020年7月17日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるアズバ村でアラブ系の住民が抗議デモを行い、体制打倒、シリア軍撤退を訴えるとともに、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に対して「真の協力関係」の実現を求めた。

一方、ジャルズィー村では、北・東シリア自治局ダイル・ザウル民政評議会傘下の教育局が定めたカリキュラムに反対するデモが行われたが、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が強制排除、住民1人に暴行を加え、逮捕した。

AFP, July 17, 2020、ANHA, July 17, 2020、AP, July 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2020、Reuters, July 17, 2020、SANA, July 17, 2020、SOHR, July 17, 2020、UPI, July 17, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のバーブ市(アレッポ県)で新型コロナウイルス感染者1人確認(2020年7月17日)

シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県の「解放区」とトルコ占領下のアレッポ県北部で、新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認された。

感染者が確認されたのは、トルコ占領下のアレッポ県バーブ市。

これにより、6月9日以降、「解放区」と占領地で確認された感染者数は13人(うち医療関係者6人)となった。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で7月17日に新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。

これにより、同地での感染者数は計13人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1332494883622066/

AFP, July 17, 2020、ACU, July 17, 2020、ANHA, July 17, 2020、AP, July 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2020、Reuters, July 17, 2020、SANA, July 17, 2020、SOHR, July 17, 2020、UPI, July 17, 2020などをもとに作成。

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保健省は政府支配地域で新たに19人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者4人が完治、3人が死亡したと発表(2020年7月17日)

保健省は政府支配地域で新たに19人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者4人が完治、3人が死亡したと発表した。

これにより、7月17日現在の同地での感染者数は計496人、うち死亡したのは25人、回復したのは144人となった。

一方、レバノンの総合情報総局は、シリア在住のレバノン国民を受け入れるため、7月21日から23日の3日間、ダマスカス郊外県ジュダイダト・ヤーブース国境通行所に面するベカーア県のマスナア国境通行所、タルトゥース県ダブースィーヤ国境通行所に面する北部県のアブーディーヤ国境通行所を再開することを決定したと発表した。

SANA(7月17日付)が伝えた。

AFP, July 17, 2020、ANHA, July 17, 2020、AP, July 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2020、Reuters, July 17, 2020、SANA, July 17, 2020、SOHR, July 17, 2020、UPI, July 17, 2020などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室がハマー県、イドリブ県、アレッポ県で交戦(2020年7月17日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから134日目を迎えた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室が、シリア政府支配下のバイト・ハサヌー村、バフサ村、フールー村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のルワイハ村、ファッティーラ村、スフーフン村、ハルービー村、バーラ村一帯などを砲撃した。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約100輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカフルタアール村、カフル・アンマ村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を10件(イドリブ県4件、ラタキア県4件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県0件、ラタキア県1件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

AFP, July 17, 2020、ANHA, July 17, 2020、AP, July 17, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 17, 2020、Reuters, July 17, 2020、SANA, July 17, 2020、SOHR, July 17, 2020、UPI, July 17, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民89人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は582,014人に(2020年7月17日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月17日付)を公開し、7月16日に難民89人(うち女性27人、子供45人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民89人(うち女性27人、子供45人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は582,014人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者186,766人(うち女性56,170人、子ども94,979人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,702,924人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は811,294人(うち女性243,446人、子供413,470人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 17, 2020をもとに作成。

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