国民軍報道官はエジプト軍がシリアに派遣されたことを示す音声データを提供(2020年7月31日)

アラビー21(7月31日付)は、シリアのイドリブ県やアレッポ県に派遣されたとされるエジプト軍部隊の交信を録音したとする音声データを入手したと伝え、これを公開した。

音声データは33秒の短いもので、エジプト軍兵士と思われる2人が、エジプト方言で通信チャンネルについて訊ね合っている。

データを提供したのは、トルコの支援を受けてシリア北部で活動する国民軍のユースフ・ハンムード報道官。

7月30日に録音されたもので、エジプト軍が部隊を派遣したとのトルコの情報は「100%正しい」と述べている。

AFP, August 1, 2020、ANHA, August 1, 2020、AP, August 1, 2020、Arabi 21, July 31, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 1, 2020、Reuters, August 1, 2020、SANA, August 1, 2020、SOHR, August 1, 2020、UPI, August 1, 2020などをもとに作成。

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アサド大統領のいとこでビジネスマンのマフルーフ氏「この国、そしてこの地域全体が困難な日々を迎えようとしている」(2020年7月31日)

アサド大統領のいとこでビジネスマンのラーミー・マフルーフ氏はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/RamiMakhloufSY/)に新たなメッセージを投稿した。

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「あけましておめでとう…。

皆さんに犠牲祭(アドハー)の祝福がありますように…。

この国、そしてこの地域全体が困難な日々を迎えようとしている。僕たちの主に、この民族からこの暗雲を取り去るよう呼びかけたい…。皆さんがどこにいようと、この機会に祈るだけでなく、こう言いたい。あなた方が「抱擁する者、憐れむ者、支えし者、慈悲深き者、慈悲あまねき者」と主をその美名(アスマー)で呼べば、主は、この惨劇と試練のなかで、我々を抱擁し、哀れみ、慈悲を与え、支えることで、応えるだろう。次に来るものは困難だ。我々が、忍耐、勤勉、冷静さをもってこれを克服するのを支えてくれる者に呼びかけたい。主の慈悲がないなどと絶望しないで欲しい。彼に助けを求めて欲しい。アッラーのお許しのもとになされる救いなのだから。

アッラーに栄光あれ、アッラーに讃えあれ。アッラーの他に神なし。アッラーは偉大なり。崇高にして偉大なるアッラーの他に全能なる力はない。」

https://www.facebook.com/RamiMakhloufSY/posts/2717957068306530?__xts__%5B0%5D=68.ARBjMAh5PVmzxMyZPq3-B_REfvbd3Bu4B8C5RNxAvp2RCwIp0t7LaIcA571BdXL2oAbWWUGRosonGc_uJ0cjlG9GIJIA_z88l36UdKaeLTgihrHFbZmW726PG33sEndU2P5RRc__f_9EFOizfwHvVOWvdxglzuTcirLDZchnTbF77Cs3c3V1udpakk1yXw_FXrnR9k578LNN3YPS40zkk80yYwz6E0-99m9Q-OK_8LjzcVLPXzWmmzXgKi7Pjoj1_av61WZFAbum8rAobb-T5uHhVlXaVrZTRI_QlU2GoyuHoFeLjrJhx3D_-khF3zy24kWRGDqH6U76am28ONy6cA&__tn__=-R

AFP, July 31, 2020、ANHA, July 31, 2020、AP, July 31, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 31, 2020、Reuters, July 31, 2020、SANA, July 31, 2020、SOHR, July 31, 2020、UPI, July 31, 2020などをもとに作成。

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米主導の有志連合所属と思われるドローンがイドリブ県サルマダー市近郊のワタド石油社をミサイル攻撃、ワタド石油社はこれを否定(2020年7月31日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合所属と思われる無人航空機(ドローン)が、サルマダー市近郊のワタド石油社に向けてミサイル3発を発射、同社の施設が被弾し、火災が発生した。

ワタド石油社は、シャーム解放機構の傘下組織で、同機構が軍事・治安権限を握る「解放区」で灯油、ガソリンなどの燃料の取引を行っている。

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これに関して、ワタド石油社の広報局長を務めるサフワーン・アフマド氏は、ドゥラル・シャーミーヤ(7月31日付)に対して、「一次情報は、グラッド地対地ミサイル・タイプの中距離ミサイル3発によって市場が根割れたことで火災が発生したことを示している」と述べ、ドローンの爆撃だとの情報を否定した。

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北・東シリア自治局を構成するラッカ民生民主局はラッカ市隔離を宣言(2020年7月31日)

北・東シリア自治局を構成する自治政体の一つラッカ民生民主局(ラッカ民政評議会)は声明を出し、新型コロナウイルス感染症対策として、7月31日から2週間、ラッカ民生民主局の支配地域にいたるすべての道路を封鎖、ラッカ市を隔離することを決定した。


AFP, July 31, 2020、ANHA, July 31, 2020、AP, July 31, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 31, 2020、Reuters, July 31, 2020、SANA, July 31, 2020、SOHR, July 31, 2020、UPI, July 31, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルス感染者確認を受けて封鎖されていたイドリブ県サルミーン市への往来規制解除(2020年7月31日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、新型コロナウイルス感染者が確認されたのを受けて、7月26日に封鎖されていたサルミーン市への往来規制が解除された。

AFP, July 31, 2020、ANHA, July 31, 2020、AP, July 31, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 31, 2020、Reuters, July 31, 2020、SANA, July 31, 2020、SOHR, July 31, 2020、UPI, July 31, 2020などをもとに作成。

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保健省は政府支配地域で新たに19人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者8人が完治し、2人が死亡したと発表(2020年7月31日)

保健省は政府支配地域で新たに19人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者8人が完治し、2人が死亡したと発表した。

これにより、7月31日現在の同地での感染者数は計757人、うち死亡したのは43人、回復したのは237人となった。

SANA(7月31日付)が伝えた。

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一方、ダマスカス県とダマスカス郊外県では、イスラーム教の犠牲祭(イード・アドハー)の集団礼拝の中止が決定されたことを受け、自宅での礼拝が行われた。

それ以外の件では、感染予防対策がとられるなかで、モスクでの礼拝が行われた。

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イドリブ県でシリア軍と「決戦」作戦司令室が激しく交戦し、双方に死傷者(2020年7月31日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから148日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府支配下のマアッラト・ヌウマーン市およびその一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方各所でシリア軍とシャーム解放機構が激しく交戦し、シリア軍兵士4人が死亡、6人が負傷した。

また、ザーウィヤ山地方のルワイハ村一帯に潜入しようとしたシリア軍部隊が、地雷の爆発に巻き込まれて、士官1人と兵士2人が死亡した。

これに対して、シリア軍はルワイハ村一帯を砲撃、シャーム解放機構メンバー1人が死亡、1人が負傷した。

シリア軍はこのほかにも、カンスフラ村、カフル・ウワイド村、アイン・ラールーズ村、ファッティーラ村、スフーフン村、フライフィル村などを砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室支配下のクルド山一帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(イドリブ県3件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

AFP, July 31, 2020、ANHA, July 31, 2020、AP, July 31, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 31, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 31, 2020、Reuters, July 31, 2020、SANA, July 31, 2020、SOHR, July 31, 2020、UPI, July 31, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民107人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は583,170人に(2020年7月31日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月31日付)を公開し、7月30日に難民107人(うち女性32人、子供55人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民107人(うち女性32人、子供55人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は583,170人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者187,922人(うち女性57,517人、子ども95,568人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,703,660人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は812,450人(うち女性243,793人、子供414,059人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 31, 2020をもとに作成。

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