北・東シリア自治局の支配下のアブー・ハマーム市(ダイル・ザウル県)で教師数十人が生活状況改善や給与引き上げを訴える抗議デモ、自治局傘下のアブー・ハマーム教育連合の代表が乱入し、プラカードを破り捨てるなどの暴行(2020年7月8日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるアブー・ハマーム市で教師数十人が生活状況改善や給与引き上げを訴える抗議デモを行った。

だが、北・東シリア自治局の傘下にあるアブー・ハマーム教育連合の代表が乱入し、プラカードを破り捨てるなどの暴行を加えた。

AFP, July 9, 2020、ANHA, July 9, 2020、AP, July 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 9, 2020、Reuters, July 9, 2020、SANA, July 9, 2020、SOHR, July 9, 2020、UPI, July 9, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アルヌース内閣は帰国者および外国人に対して1人当たり100米ドルの強制両替を行うことを決定(2020年7月8日)

フサイン・アルヌース内閣は、帰国する18歳以上のシリア人およびシリアに入国する外国人に対して、1人当たり100米ドル、ないしは同額相当のシリア中央銀行が両替できるそれ以外の外国通貨のシリア・ポンドへの公定レートでの両替を義務づける決定第46号を承認した。

決定は8月1日に発効する。

SANA(7月8日付)が伝えた。

AFP, July 8, 2020、ANHA, July 8, 2020、AP, July 8, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 8, 2020、Reuters, July 8, 2020、SANA, July 8, 2020、SOHR, July 8, 2020、UPI, July 8, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北・東シリア自治局の支配下にあるアブー・ハマーム市とカシュキーヤ村で「地元評議会」の汚職と生活難に抗議するデモ(2020年7月8日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるアブー・ハマーム市とカシュキーヤ村で地元の自治を担う「地元評議会」の汚職と生活難に抗議するデモが発生した。

一方、ブサイラ市では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の元戦闘員が正体不明の2人組の発砲を受け、死亡した。

AFP, July 8, 2020、ANHA, July 8, 2020、AP, July 8, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 8, 2020、Reuters, July 8, 2020、SANA, July 8, 2020、SOHR, July 8, 2020、UPI, July 8, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊を砲撃(2020年7月8日)

ラッカ県では、ANHA(7月8日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、タッル・アブヤド市近郊に位置するシリア軍と北・東シリア自治局の共同統治下のクール・ハサン村、ヒルバト・バカル村を砲撃した。

**

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍がタッル・タムル町一帯地域で単独パトロールを実施した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のバーブ市で、治安活動を行い、覆面をした武装グループを摘発しようとしていた国民軍憲兵隊を地元の武装集団が襲撃した。

AFP, July 8, 2020、ANHA, July 8, 2020、AP, July 8, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 8, 2020、Reuters, July 8, 2020、SANA, July 8, 2020、SOHR, July 8, 2020、UPI, July 8, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア民主軍によるシリア穀物公社ハサカ県支部とハサカ電力公社の封鎖続く(2020年7月8日)

ハサカ県では、SANA(7月8日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市グワイラーン地区にあるシリア穀物公社ハサカ県支部やヌシューワ地区にあるハサカ電力公社などに対する人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の封鎖は7月8日も続いた。

封鎖は6月28日から続いている。

AFP, July 8, 2020、ANHA, July 8, 2020、AP, July 8, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 8, 2020、Reuters, July 8, 2020、SANA, July 8, 2020、SOHR, July 8, 2020、UPI, July 8, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリアとイランは「テロとの戦い」を継続するため包括軍事協定を締結(2020年7月8日)

イランのモハンメド・バーゲリー国防大臣兼参謀総長(少将)がシリアを訪問、首都ダマスカスでアリー・アブドゥッラー・アイユービー国防大臣とともに包括軍事協定に署名した。

包括軍事協定は、「テロとの戦い」を継続することなどを目的として、軍事・安全保障にかかるさまざまな分野での両国の協力を強化するもの。

SANA(7月8日付)が伝えた。

AFP, July 8, 2020、ANHA, July 8, 2020、AP, July 8, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 8, 2020、Reuters, July 8, 2020、SANA, July 8, 2020、SOHR, July 8, 2020、UPI, July 8, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア当事者和解調整センターはシャーム解放機構がイドリブ県で化学兵器攻撃を準備していると発表(2020年7月8日)

ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターは声明を出し、シャーム解放機構がイドリブ県のサルマダー市で有毒物質を装填した爆弾15発を製造し、シリア軍の攻撃と偽ってこれを使用する準備をしているとの情報を得たと発表した。

SANA(7月8日付)が伝えた。

AFP, July 8, 2020、ANHA, July 8, 2020、AP, July 8, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 8, 2020、Reuters, July 8, 2020、SANA, July 8, 2020、SOHR, July 8, 2020、UPI, July 8, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ルクバーン・キャンプでの生活難を逃れ、シリア政府支配地域に入ろうとしたIDPsをシリア軍が射殺・逮捕(2020年7月8日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、有志連合を主導する米軍の占領下にあるヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内のヨルダン国境沿いに位置するルクバーン・キャンプに収容されていたダイル・ザウル県出身の国内避難民(IDPs)3人がシリア軍によって射殺され、3人が逮捕された。

6人の一部は、同地を占領する米軍を支援する革命特殊任務軍の元メンバーで、キャンプ内での生活難を逃れるため、キャンプを脱出し、政府支配地域に入ろうとしたが、これに失敗し、シリア軍によって3人が射殺され、3人が逮捕されたという。

AFP, July 8, 2020、ANHA, July 8, 2020、AP, July 8, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 8, 2020、Reuters, July 8, 2020、SANA, July 8, 2020、SOHR, July 8, 2020、UPI, July 8, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県、アレッポ県での戦闘でシリア軍兵士1人、国民解放戦線戦闘員1人が死亡(2020年7月8日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから125日目を迎えた。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方一帯、シャフシャブー山一帯を砲撃した。

これに対して、「決戦」作戦司令室は、ルワイハ村一帯に展開するシリア軍を狙撃、兵士1人を殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌25輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が第46連隊基地一帯を砲撃し、国民解放戦線の戦闘員1人が死亡した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

AFP, July 8, 2020、ANHA, July 8, 2020、AP, July 8, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 8, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 8, 2020、Reuters, July 8, 2020、SANA, July 8, 2020、SOHR, July 8, 2020、UPI, July 8, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民26人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は581,512人に(2020年7月8日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月8日付)を公開し、7月7日に難民26人(うち女性8人、子供13人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民26人(うち女性8人、子供13人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は581,512人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者186,264人(うち女性56,019人、子ども94,722人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,701,661人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は810,792人(うち女性243,295人、子供413,213人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 8, 2020をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.