米中央軍は声明を出し、マーハーン航空旅客機への迎撃を認める(2020年7月23日)

米中央軍(CENTCOM)は、シリア領空でイラン民間航空会社マーハーン航空の旅客機が、イスラエル軍、ないしは米主導の有志連合に所属すると思われる戦闘機の迎撃を受けたことに関して以下の通り声明を出し、有志連合によるものだと認めた。

「シリアにおける有志連合CJTF-OIR(「生来の決戦作戦」統合任務部隊)のタンフ駐屯地一帯で通常航空任務に就く米空軍F-15は今夜、マーハーン航空旅客機から約1,000メートルという安全な距離をとり、同機に対する標準的な目視検査を行った。この目視検査は、タンフ駐屯地における有志連合の人員の安全を確保するために行われた。F-15のパイトッロは航空機がマーハーン航空の旅客機であると識別し、F-15は安全のため、同機との距離を開けた。熟練した進行阻止が国際基準に従って行われた」。

AFP, July 24, 2020、ANHA, July 24, 2020、AP, July 24, 2020、CENTCOM、July 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 24, 2020、Reuters, July 24, 2020、SANA, July 24, 2020、SOHR, July 24, 2020、UPI, July 24, 2020などをもとに作成。

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ダーイシュがヒムス県スフナ市近郊の砂漠地帯にあるシリア軍拠点に対して新たに攻撃(2020年7月23日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がスフナ市近郊の砂漠地帯にあるシリア軍拠点に対して新たに攻撃を行った。

AFP, July 23, 2020、ANHA, July 23, 2020、AP, July 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 23, 2020、Reuters, July 23, 2020、SANA, July 23, 2020、SOHR, July 23, 2020、UPI, July 23, 2020などをもとに作成。

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イランの民間旅客機がシリア領空で迎撃を受ける(2020年7月23日)

イラン国営放送(IRIB)は、イランの民間航空会社マーハーン航空のテヘラン発ベイルート行きの旅客機(IRM1152)が、シリア領空でイスラエル軍戦闘機複数機の迎撃を受けたと伝えた。

IRIBによると、迎撃を受けた旅客機はベイルート国際空港に緊急着陸するために急降下、その際に複数の乗組員が軽傷を負った。

https://twitter.com/MohamadAhwaze/status/1286376185681924099?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1286376185681924099%7Ctwgr%5E&ref_url=https%3A%2F%2Feldorar.com%2Fnode%2F154039

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これに関して、SANA(7月23日付)は、複数の民間航空筋の話として、米主導の有志連合所属と思われる航空機が、ヒムス県タンフ国境通行所一帯地域のシリア領空でイランの旅客機を迎撃したと伝えた。

旅客機は急降下を余儀なくされ、乗客複数人が軽傷を負ったものの、無事ベイルートに到着したという。

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一方、「中東と地中海の空域の観測者」を自称するツイッター・アカウントのINTELSky(https://twitter.com/Intel_Sky)は、迎撃を受けたとされるマーハーン航空の旅客機をイスラエル軍戦闘機が迎撃するのは不可能だと主張した。

 

INTELSkyは、1)政治的・軍事的な反発に直面する、2)シリア軍による迎撃行動が見られなかった、3)攻撃を受けたとされる航空機が緊急回避行動をとったことが確認されなかった、としたうえで、強い上昇気流のなかに入り、機内が大きく揺れた可能性が高いと指摘した。

しかし、INTELSkyは、攻撃に参加したと思われる戦闘機の写真を「Su-27 or F15?」というコメントとともに公開し、ロシアが関与した可能性を指摘する一方、攻撃を受けたとされる旅客機がイランに引き返したとの見方を示した。

AFP, July 23, 2020、ANHA, July 23, 2020、AP, July 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 23, 2020、Reuters, July 23, 2020、SANA, July 23, 2020、SOHR, July 23, 2020、UPI, July 23, 2020などをもとに作成。

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トルコがリビアに派遣していたシリア人傭兵250人が帰国(2020年7月23日)

シリア人権監視団は、トルコがリビアに派遣していたシリア人傭兵(国民軍戦闘員)約250人が契約を終えて、トルコ占領下のシリア北部に帰国する一方、新たな戦闘員がリビアに派遣されたと発表した。

同監視団によると、リビアに派遣された国民軍戦闘員の数は約16,500人(うち350人が子供)、約5,800人が帰国しているという。

派遣された戦闘員のうち、戦闘で死亡したのは481人(うち34人が子供)。

AFP, July 23, 2020、ANHA, July 23, 2020、AP, July 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 23, 2020、Reuters, July 23, 2020、SANA, July 23, 2020、SOHR, July 23, 2020、UPI, July 23, 2020などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室がイドリブ県、アレッポ県、ハマー県で交戦(2020年7月23日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから140日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のアイン・ラールーズ村を砲撃、戦闘員複数人を負傷させた。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍はまた、バーラ村、カンスフラ村、スフーフン村、ファッティーラ村、ハルーバ村、フライフィル村、ルワイハ村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカフル・アンマ村、カスル村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村一帯を砲撃した。

AFP, July 23, 2020、ANHA, July 23, 2020、AP, July 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 23, 2020、Reuters, July 23, 2020、SANA, July 23, 2020、SOHR, July 23, 2020、UPI, July 23, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍がハサカ県アブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊を砲撃(2020年7月23日)

ハサカ県では、SANA(7月23日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のバーブ・ハイル村などを砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のラアス・アイン市で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、女性1人を含む4人が死亡、10人以上が負傷した。

また、ANHA(7月23日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市内(旧マハッタ(鉄道駅)地区)の民家で爆弾が爆発し、子供1人が負傷した。

これに関して、シリア人権監視団は、トルコ軍が民間の近くにある人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の旧拠点を狙って砲撃し、砲弾が民間に着弾したと発表した。

このほか、ロシア軍とトルコ軍がダルバースィーヤ市西の国境地帯で合同パトロールを実施した。

AFP, July 23, 2020、ANHA, July 23, 2020、AP, July 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 23, 2020、Reuters, July 23, 2020、SANA, July 23, 2020、SOHR, July 23, 2020、UPI, July 23, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局支配地域で4人の新型コロナウイルス感染者が確認される(2020年7月23日)

北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)のジュワーン・ムスタファー共同議長は、ハサカ県のカーミシュリー市で記者会見を開き、ジャズィーラ地域(ハサカ県)で4人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。

感染者の内訳は、カーミシュリー市が3人(いずれも女性)が、ハサカ市が1人(男性)。


ANHA(7月23日付)が伝えた。

AFP, July 23, 2020、ANHA, July 23, 2020、AP, July 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 23, 2020、Reuters, July 23, 2020、SANA, July 23, 2020、SOHR, July 23, 2020、UPI, July 23, 2020などをもとに作成。

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アルヌース内閣は7月24日から追って通知があるまでの期間、各県における冠婚葬祭の式場を全面閉鎖すると発表(2020年7月23日)

フサイン・アルヌース内閣は7月20日の閣議決定に従い、7月24日から追って通知があるまでの期間、各県における冠婚葬祭の式場を全面閉鎖すると発表した。

SANA(7月23日付)が伝えた。

AFP, July 23, 2020、ANHA, July 23, 2020、AP, July 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 23, 2020、Reuters, July 23, 2020、SANA, July 23, 2020、SOHR, July 23, 2020、UPI, July 23, 2020などをもとに作成。

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保健省は政府支配地域で新たに23人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者9人が完治、3人が死亡したと発表(2020年7月23日)

保健省は政府支配地域で新たに23人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者9人が完治、3人が死亡したと発表した。

これにより、7月23日現在の同地での感染者数は計584人、うち死亡したのは35人、回復したのは174人となった。

一方、保健省は、新型コロナウイルス感染者が確認されたことを受けて6月から隔離されてきたダマスカス郊外県ラアス・マアッラ町に対する封鎖を解除したと発表した。

SANA(7月23日付)が伝えた。

AFP, July 23, 2020、ANHA, July 23, 2020、AP, July 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 23, 2020、Reuters, July 23, 2020、SANA, July 23, 2020、SOHR, July 23, 2020、UPI, July 23, 2020などをもとに作成。

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