ラミー英外務・英連邦・開発大臣「シリア南部での最近の暴力、とりわけ民間人の死傷に我々は戦慄している」(2025年7月22日)

デビッド・ラミー英外務・英連邦・開発大臣は、英国下院でシリア情勢について次のように述べた。

シリア南部での最近の暴力、とりわけ民間人の死傷に我々は戦慄している。ドゥルーズ派とベドウィン部族民兵との衝突が急速に激化し、政府軍の関与とイスラエル軍によるシリア軍へのさらなる爆撃へと発展した。私はシャイバーニー暫定外務在外居住者大臣に直接伝えたが、我々は戦闘の即時停止、民間人の保護、すべてのシリア国民の権利尊重を望んでいる。スワイダー県における暴力は調査され、責任者は処罰されなければならない。人道的アクセスの回復と支援の提供、そしてシリアの主権の尊重が必要である。
英国は長年にわたりシリア国民を支援してきたことを誇りに思っており、シリアの安定は、テロ、非正規移民、地域の安定という観点から、英国の国益にも関わると指摘した。アサド政権が崩壊した今、過激主義や宗派主義、無秩序が台頭しないようにする必要があると伸べ、持続可能な停戦と包摂的な移行を支持する立場を改めて強調し、その支援のためにダマスカスを訪問したことにも言及した。

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アン・スノウ英シリア特使は、Xを通じて、3月に沿岸部などで発生したアラウィー派らに対する殺戮、略奪などの事件の真相究明を目的とする独立調査国民委員会の声明に歓迎の意を示した。

私は本日、シリア沿岸部での暴力に関する委員会の声明を歓迎する。同委員会の報告書と勧告は、すべてのシリア人にとって、真実・正義・説明責任の追求に向けた不可欠かつタイムリーな取り組みだ。

我々は、特定された個人に対する訴追を含め、今後の展開を注視していく。

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