トルコ当局はシャーム解放機構の元幹部アブドゥルムイーン・ムハンマド・カッハール氏(アブー・アブド・アシュダー)を釈放(2025年7月28日)

イナブ・バラディーによると、トルコ当局は、2023年にテロ関連の容疑で逮捕していたアフマド・シャルア移行期政権へと発展解消したシャーム解放機構の元幹部の1人アブドゥルムイーン・ムハンマド・カッハール氏(アブー・アブド・アシュダー)を釈放した。

カッハール氏は、2023年6月13日、母親とともに巡礼(ハッジ)を行うためトルコ経由でサウジアラビアに向かおうとしていた際、トルコ国境の指紋登録ポイントで拘束された。

カッハール氏は2016年末にシャーム自由人イスラーム運動からシャーム解放機構に移籍し、「ムジャーヒディーン・アシュダー」というアレッポ県出身者らによって構成される100人規模の部隊を率い、その後ウマル・ブン・ハッターブ旅団の司令官を務めるなど、同組織の幹部として活動していた。

だが、2019年半ば頃から、シャーム解放機構の違法行為や汚職、過ちを批判するようになり、2019年9月から4ヵ月にわたって拘束された。釈放後に離反、以後は対立関係にあった。

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