ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、17日のロシア軍IL-20撃墜事件を受けてシリアへの供与が決定したS-300防空システムの配備が完了したことを明らかにした。
ペスコフ報道官は、記者団に対し、セルゲイ・ショイグ国防大臣がヴラジミール・プーチン大統領に配備が完了した旨報告したと述べた。
ショイグ国防大臣はまた、「シリア軍兵士が同防空システムを稼働させるための訓練には3ヶ月がかかるだろう」と付言した。
RT(10月2日付)が伝えた。
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ドゥラル・シャーミーヤ(10月2日付)は、複数の消息筋の話として、ヒムス県中部のT4航空基地(タイフール航空基地、ティヤース航空基地)に駐留していたイラン・イスラーム革命防衛隊の部隊が9月30日と10月1日に同基地から撤退し、これに代わってシリア駐留ロシア軍が、S-300防空システムを同基地に配備したと伝えた。
同消息筋によると、S-300防空システムの配備に伴い、シリア軍部隊も兵員を削減したという。
AFP, October 2, 2018、ANHA, October 2, 2018、AP, October 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 2, 2018、al-Hayat, October 3, 2018、Reuters, October 2, 2018、RT, October 2, 2018、SANA, October 2, 2018、UPI, October 2, 2018などをもとに作成。
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