ラカメラ米陸軍中将「シリア政府、ロシアと同盟を結んだ場合、ワシントンはシリア民主軍への軍事支援を停止せざるを得ない」(2019年2月17日)

有志連合司令官を務める米陸軍のポール・ラカメラ中将は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に対して「シリア政府、ロシアと同盟を結んだ場合、ワシントンはシリア民主軍への軍事支援を停止せざるを得ない」と述べた。

シリア民主軍がシリア政府やロシアと同盟を結んだらどうするかとの質問に対して、ラカメラ中将は「そのときは、我々は断交するだろう。なぜなら、彼らが我々とつながりのない体制、ないしはロシアのもとに復帰することになるからだ…。こうしたことが起こったら、我々は彼らの協力者ではなくなるだろう…。彼らが我々の協力者であれば、教練、武器支援を継続する」と述べた。

ロイター通信(2月17日付)が伝えた。

**

これに対して、シリア民主軍のマズルーム・コバネ最高司令官は18日、記者団に対して、「米国に1,000から1,500人の部隊をシリアに残留させ、ダーイシュ(イスラーム国)との戦いを支援して欲しい」と述べ、支援継続を呼びかけた。

スプートニク・ニュース(2月18日付)が伝えた。

AFP, February 18, 2019、ANHA, February 18, 2019、AP, February 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 18, 2019、al-Hayat, February 19, 2019、Reuters, February 18, 2019、SANA, February 18, 2019、Sputnik News, February 18, 2019、UPI, February 18, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.