米英軍がイエメンのアンサール・アッラー(フーシー派)の支配地を攻撃、兵士11人が死傷:フーシー派は報復を示唆(2024年1月12日)

イエメンのアンサール・アッラー(フーシー派)のヤフヤー・サリーア報道官は午前11時30分、X(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/army21ye)を通じて声明を出し、敵国である米国と英国が、イスラエルのガザ地区に対する犯罪継続の支援の一環として、イエメン領内を73回にわたって攻撃、首都サヌア、フダイダ県、タイズ県、ハッジャ県、サアダ県を狙い、兵士5人が死亡、6人が負傷した、と発表した。

声明では、敵国である米国と英国には自らが行っている犯罪行為の全責任があり、報復や制裁なしには済まされないと付言した。

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米中央軍(CENTCOM)は現地時間の午後6時21分、X(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/CENTCOM)を通じて声明を出し、同軍が現地時間の午前2時30分、英軍と連携、オーストラリア、カナダ、オランダ、バーレーンの支援を受けて、フーシー派(正式名:アンサール・アッラーの複数の標的に対する合同作戦を実施した、と発表した。

合同作戦は、紅海における米国および国際船舶への違法且つ無謀な攻撃継続の能力を低下させるのが目的で、レーダー・システム、防空システム、攻撃型無人航空機(ドローン)、巡行ミサイル、弾道ミサイルの保管・発射施設を標的とした。

AFP, January 12, 2024、ANHA, January 12, 2024、‘Inab Baladi, January 12, 2024、Reuters, January 12, 2024、SANA, January 12, 2024、SOHR, January 12, 2024などをもとに作成。

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