シリア反体制勢力の動き(2014年7月23日)

シリア人権監視団は、アサド大統領が就任宣誓を行った7月16日以降、1,769人が死亡したと発表した。

戦死者の内訳は、シリア軍と親政権の武装集団(国防隊)が803人、民間人が239人(うち子供62人、女性36人)、ヒズブッラー戦闘員とシーア派戦闘員が13人。

また軍の空爆で死亡した民間人は127人(うち子供47人、女性22人)におよぶという。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会はダマスカスで執行部会合を開き、7月16日に行われたアサド大統領の就任演説の内容について意見を交わした。

委員会が発表した声明によると、会合において、委員会は、この就任演説が、外国の陰謀を強調し、シリア国民の平和的革命における諸要求を陰謀と断じていると批判するとともに、また大統領選挙に参加した投票者を「革命家」と形容する姿勢は、専制、権力独裁、外国の軍事介入、宗教的過激主義を同時に拒否している大衆を無視していると指弾した。

AFP, July 23, 2014、AP, July 23, 2014、ARA News, July 23, 2014、Champress, July 23, 2014、al-Hayat, July 24, 2014、Kull-na Shuraka’, July 23, 2014、al-Mada Press, July 23, 2014、Naharnet, July 23, 2014、NNA, July 23, 2014、Reuters, July 23, 2014、SANA, July 23, 2014、UPI, July 23, 2014などをもとに作成。

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