ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍事作戦局総司令部(「攻撃抑止」軍事作戦局)が軍用車輛数十輛からなる増援部隊をナスィーブ国境通行所に派遣した。
イナブ・バラディー(12月14日付)によると、シリア軍事作戦局総司令部(「攻撃抑止」軍事作戦局)は、ダルアー市の文化センターで地元の軍関係・民生関係の使節団と会談し、県内の警察署、ナスィーブ国境通行所、税関局などを引き継いだ。
会談に出席していた地元の名士の1人アブー・アリー・マハーミード氏によると、ナスィーブ国境通行所の引き渡しは、12月11日にシャーム解放機構の指導者でシリア軍事作戦局総司令部司令官のアブー・ムハンマド・ジャウラーニーことアフマド・シャルア氏と南部作戦司令室のアフマド・アウダ司令官(シリア軍第5軍団第8旅団司令官)が行った会合で合意されていたという。
11日の会合では、以下4点が合意されていた。
各分野における今後の優先順位を確定すること。 軍関連機関と民間行政の両分野において業務の調整と協力の強化を図ること。 県内のすべての有効な人材間で、調整と協力の仕組みと方途を強化すること。 治安の強化と祖国が勝ち取った成果を守るための手順を検討すること。
マハーミード氏によると、地元武装集団が掌握している治安機関なども引き渡され、統合されるという。
AFP, December 14, 2024、ANHA, December 14, 2024、‘Inab Baladi, December 14, 2024、Reuters, December 14, 2024、SANA, December 14, 2024、Sham FM, December 14, 2024、SOHR, December 14, 2024などをもとに作成。
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