ヒムス県、ハマー県などで前政権支持者とシリア軍事作戦総司令部の武装組織の戦闘や市民への襲撃が相次ぐ(2024年12月22日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市のナイル通り地区で正体不明の武装集団が民家を襲撃、1人を殺害した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ダイル・バアルバ地区・バイヤーダ地区間で、シリア軍事作戦総司令部所属の武装組織と前政権支持者(窃盗団)が交戦した。

戦闘は、シリア軍事作戦総司令部所属の武装組織がシリア軍の兵舎や治安機関支部の武器を押収しようとしたのを、「ブライカート」の名で知られる前政権支持者らのグループが拒否したことをきっかけに発生した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、前政権を支持するバニー・イッズ部族の民兵がルワイダ村で、前政権に反対するブーサラーヤー部族の民兵と交戦、ブーサラーヤー部族の若者1人が死亡した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、カルダーハ市近郊のマトン村で、覆面をした武装集団が車や民家を襲撃、住民らが道路を封鎖するなどして対抗、シリア軍事作戦総司令部に通報、内務治安局(内務治安帰還)が対応した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、「イランの民兵」の元司令官がハトラ村で正体不明の武装手段によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, December 22, 2024、ANHA, December 22, 2024、‘Inab Baladi, December 22, 2024、Reuters, December 22, 2024、SANA, December 22, 2024、Sham FM, December 22, 2024、SOHR, December 22, 2024、al-Watan, December 22, 2024などをもとに作成。

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