ラタキア市でシリア軍事作戦総司令部のトルコ人戦闘員2人が殺害される一方、ダマスカス郊外県、ヒムス県などで多数逮捕(2025年1月5日)

ラタキア県では、「シリア革命の咆哮者たち」によると、ラタキア市ウワイナ地区で、シリア軍事作戦総司令部の戦闘員2人が「アサドの民兵」の襲撃を受けて殺害された。

シリア人権監視団によると、殺害された2人はいずれもトルコ人。

シリア人民抵抗によると、ラタキア市で殺害されたのは、シャーム解放機構所属のハッターブ大隊司令官のムヒーッディーン・トゥルキーと、同じく司令官(所属組織は不明)のアブドゥッラフマーン・カズアリー。

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ダルアー県では、SANAによるとサナマイン市郊外の複数ヵ所で戦闘が発生し、シリア軍事作戦総司令部の部隊が現場に向かい、事態の収拾にあたり、当事者間の戦闘を停止させ、すべての政府関係施設を引きつき、公共施設を保護、地元武装集団の重火器と中火器を回収した。
また、地元武装集団との間で、シリア軍事作戦総司令部の部隊と内務治安局の展開と、戦闘に関与した全員の処分について合意した。

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タルトゥース県では、「シリア革命の咆哮者たち」によると、シリア軍事作戦総司令部の部隊が「シャッビーハ」のアブドゥルカーディル・ハッラーク(シャールーン)容疑者とマジド・ムハンマド・ハーリド・アルマイユー容疑者を逮捕した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団は、カーラ市から避難、あるいは強制移住を余儀なくされた住民約100人が、1月2日に開始された同地での治安部隊(シリア軍事作戦総司令部、内務治安局)による指名手配者に対する逮捕に関与し、これにより100人あまりが摘発されていると発表した。

また、シリア人権監視団によると、シリア軍事作戦総司令部がズライカ村、ジュッブ・サファー村、アイン・スーダ村、シャクハブ村で、大規模な摘発作戦を実施し、シリア軍の元兵士ら多数を逮捕した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、東部のジュッブ・ジャッラーフ村、マクサル・ヒサーン村、ハラーキー村、上マフラム村、サンカリー村、マスウーディーヤ村、ウスマーニーヤ村、アブー・ハフカ村、タルカター村、ウンム・アマド村、ブワイダ村、サラミーヤ村、シューカトリーヤ村、ナワー村、ジュッブ・アッバース村、ブワイダト・タクラー村、タッル・アガル村、ウンム・トゥワイナ村、ウンム・ジャバーブ村、ハムーディーヤ村などで、シリア軍事作戦総司令部と内務省(総合治安局)による掃討作戦で、シリア軍の元将兵を含む500人以上が逮捕された。

また、シリア人権監視団によると、ヒムス市のジュッブ・ジャンダリー地区で、正体不明の武装集団が民家を襲撃し、女性1人を殺害、若い男性1人を負傷させた。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ブーカマール市で「イランの民兵」の元メンバー1人が正体不明の武装集団によって殺害された。

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