ダマスカス郊外県では、SANAが総合諜報機構筋の話として伝えたところによると、シーア派(12イマーム派)の巡礼地の一つサイイダ・ザイナブ・モスク(廟)(サイイダ・ザイナブ町)内で爆発物を爆発させようとしたダーイシュ(イスラーム国)を、総合諜報機構が内務省総合治安局とともに阻止し、爆破未遂に関与した複数人を逮捕した。
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シリア人権監視団は、複数筋から得た情報として、「イランの民兵」がアサド政権崩壊の4日前の12月4日に、シリアからイラク方面に完全撤退する際に、所持していた武器のすべてをダーイシュ(イスラーム国)に引き渡していたと発表した。
「イランの民兵」内の複数筋によると、イランは、ダーイシュに対して、サイイダ・ザイナブ廟などへの攻撃を促し、聖地防衛を口実してシリアに介入する機会を狙っているという。
シリア人権監視団によると、ダーイシュはアサド政権の崩壊に乗じて、シリア軍や「イランの民兵」によって放棄された陣地から大量の武器や弾薬を鹵獲、ヒムス県のハマード砂漠やスフナ市近郊の特別教練場で集中訓練を終え、大規模な軍事作戦を開始しようとしているという。
複数の情報によると、新たな戦闘は、ハマー県東部で行われると見られている。
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