イドリブ県では、「シリア革命の咆哮者たち」によると、サルマダー市で、関税の引き上げによって、住民や国内避難民(IDPs)向け商品の物価が上昇するとしてゼネストが行われ、商店や大企業が完全に閉鎖された。
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SANAによると、陸路海路出入国管理総局のマーズィン・アッルーシュ渉外局長は11日、すべての国境通行所、港湾、空港に対する統一関税規則を発出していた。
統一関税規則は、原材料に対する関税を引き下げることで産業を奨励するとともに、国内製品を保護するのが目的。
これまでに適用されていた関税を50~60%に引き上げるほか、戦時中に国外に持ち出した設備や施設を国内に移設する際の免税措置、産業部門への支援、投資の誘致などが行われるという。
しかし、ANHAによると、これにより、ビスケットに対する関税が5倍(1トンあたり50米ドルから300米ドル)、セラミックが3倍(25ドルから75ドル)、穀物が10倍(2ドルから20ドル)、ガソリンが7倍(30ドルから210ドル)に引き上げられた。
また、シリア人権監視団によると、これにより、シリア北西部での関税は事実上10%引き上げられた。
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