ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外務大臣は、記者会見で2024年のロシアの外交を振り返り、シリアのアサド政権の崩壊は、同政権指導部の近年の無策が主因だと述べた。
ラブロフ外務大臣は以下の通り述べた。
シリアでは幾つかの出来事があり、ロシアの大統領らがこれにコメントしてきた。これらの出来事は、主に過去10年間にわたる政治プロセスの停滞が原因で発生したものだ。これは、シリアの大統領の要請により、ロシアが部隊を派遣し、ロシア、イラン、トルコがアスタナ・プロセスを立ち上げ、一部アラブ諸国がこれに参加して以降のことだ。おそらく、変化を実行しようとすることへの消極性が一因だったのだろう…。
我々は、あらゆる手段を尽くして、ロシアの提案によって設立された制憲委員会の活動を再開するようシリアの指導部に働きかけた。だが、ダマスカスの指導部は再開に積極的ではなかった。
タス通信が伝えた。
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