シャルア総司令官は、アジャ・ラビブEU平等・準備・危機管理担当欧州委員を代表とする使節団と会談:EUはシリアと近隣諸国に対して23500万ユーロの新規の支援を約束(2025年1月17日)

シリア軍事作戦総司令部によると、アフマド・シャルア総司令官(シャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者)は、シリアを訪れた欧州連合(EU)のアジャ・ラビブ平等・準備・危機管理担当欧州委員を代表とする使節団と会談した。

『ワタン』によると、ラビブ平等・準備・危機管理担当欧州委員は、シャルア総司令官との会談で、シリアの新政権が大きな歴史的な責任を負っており、シリア国民に平和をもたらさねばならないとしたうえで、以下の通り表明した。

  • シリアと近隣諸国に対して23500万ユーロの新規の支援を行う。
  • EUは2011年以降、シリア人を放置しておらず、彼らの苦難を軽減し、そのニーズに対応するための取り組みを継続する。
  • 人道法を尊重し、シリアのすべての国民が保護されねばならない。
  • シリアにおける歴史的変革が数十年にわたる苦難や絶望を克服することを期待する。
  • 法の支配と人権尊重が確立したシリアの明るい未来を目にすることを希望する。

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シリア軍事作戦総司令部によると、シャルア総司令官はまた、アスアド・ハサン・シャイバーニー暫定外務大臣と、シリアを訪れた国際刑事裁判所(ICC)のカリム・カーン主任検察官を代表とする同裁判所の使節団と会談した。

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シリア軍事作戦総司令部によると、アフマド総司令官は、さらにUAEのムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナフヤーン大統領と電話会談を行い、二国間関係強化の方途について議論、シリア国民への支援、領土の一体性の維持のための連携の継続と集中的な努力を行い、地域の安定と開発を達成するための共同行動に専念することを確認した。

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