シリア軍事作戦総司令部によると、アフマド・シャルア総司令官(シャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者)はシリアを訪れたフサーム・ザキー事務総長補を代表とするアラブ連盟の使節団と会談した。
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SANAによると、ザキー事務総長補はまた、アスアド・ハサン・シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣と個別に会談し、その後共同記者会見を行った。
記者会見でのシャイバーニー暫定外務在外居住者大臣の発言は以下の通り。
- 我々は、アラブ連盟加盟国との協力をあらゆる分野で強化することを期待している。
- シリアがアラブ連盟に正式に復帰し、あらゆる活動に参加することで、自由なシリア国民の声を代表することを望んでいる。
- アラブ諸国がシリアの領土の一体性を揺るぎなく支持し続けていることを高く評価する。
- すべてのシリア人の帰還を促進するために適切な環境を整え、彼らが祖国で尊厳ある生活を送るために必要なすべてを提供するよう、あらゆる手段を講じている。
- アラブの姉妹国およびアラブ連盟加盟国に対し、特にエネルギーおよびインフラ分野における復興支援への貢献を呼びかけるとともに、アラブ諸国の投資を促進し、シリア経済の発展と国民の生活水準の向上に寄与するため、あらゆる便宜を提供する用意がある。
- 地域の安全と安定を維持する努力を継続することを表明し、新たな段階の幕開けに立ち、平和・繁栄・協力に基づく明るい未来を目指す。
- シリアの復興を阻む要因となっている制裁措置の見直しを国際社会に改めて求めるとともに、祖国の建設と発展に尽力するすべての者に対して門戸を開いている。
- シリアはアラブの姉妹国とともに、アラブ連盟での14年間の加盟凍結期間を経て、アラブ世界における積極的な役割と立場を再び強化することを目指している。
- リヤド会議において、アラブ諸国からの強い支持と名誉ある立場を確認し、シリアのアラブ世界への復帰に対する大きな期待と喜びを感じている。
一方、ザキー事務総長補の発言は以下の通り:
- シリアの新シリア政権との会談において、あらゆる問題について協議、この会談がシリアの状況に関するアラブ連盟加盟国に対する報告書作成の基礎となる。
- シリアは重要かつ戦略的なアラブ国家であり、その安全はアラブ地域全体の安全保障に影響を及ぼすものであると強調する。
- アラブ諸国はシリアの動向に強い関心を寄せている
- アラブ連盟がシリアの状況について正式な審議は今のところ行われていないが、今後の会合にシリアが参加できるよう加盟国と協議を進めている。
- 前政権崩壊直後から、シリアに対する制裁解除を求めており、経済の再建とシリア国民の願望を実現するため、制裁はもはや正当な理由を持たない。
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