シリア民主軍のマズルーム・アブディー司令官は、ANHAの取材に応じ、そのなかで、シリアからの分離や分割を志向しているとの非難に対して、以下の通り答えて否定した。
我々は、シリアのすべての社会集団を含むかたちで、シリア国民が平等な権利と義務を享受し、いかなる理由による差別もないことを基礎とし、その統一を領土と国民の両面で支持している。
我々はダマスカスの政府を支援しており、シリア国家の権限が国土全体に及び、その一部となることを歓迎している。
我々は、分配制ではなく、パートナーシップに基づき、シリア国民として、自らの部隊や機関を国家の機関に統合する準備ができている。
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一方、アブディー司令官はアラビーヤ・チャンネルのインタビューに応じ、そのなかで、シリア民主軍は武装解除や組織の解体を決定はしてはいないが、未来のシリア軍に統合されることを望んでいるとしたうえで、国防省への統合が対話によらず行われれば、「大きな問題をもたらすことになる」と述べた。
トルコは北・東シリアの支配地を統合するため、アイン・アル=アラブ(コバネ)市を占領しようとしている。 ティシュリーン・ダムでの戦闘は続いている…。我々はトルコとの問題を対話によって解決したかった。 イラク・クルディスタン地域の経験を再現することを目指しているわけではない…。シリアの憲法は、クルド人の権利を保障すべきであり、我々はシリアの領土の一体性を支持する。 我々はシリアにおける米軍の駐留を支持する…。米軍の駐留は、見解の相違を解消しようとするうえで重要である。 イランからの武器供与(無人機)の必要はない。
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