「シリア革命の咆哮者たち」によると、新興のアル=カーイダ系組織のなかで最大勢力を誇るフッラース・ディーン機構が声明第35号を発表し、組織を解散したと宣言した。
声明のなかで、フッラース・ディーン機構は、「アッラーの加護のもと、シャームの民にその土地の解放と、軍およびその逃亡者らの破壊という恩恵が与えられた」、「祝福されたシリア革命はイスラーム教徒のモスクから始まり…、体制に勝利することがすべてのイスラーム教徒にとっての義務であり、聖戦アル=カーイダ機構の面々は、イスラーム教スンナ派国民はアッラーのお許しのもと、現代においてもっとも残忍な圧制者に対して勝利するまで、シャームの民を救済し、不正を排するため彼らを支援してきた」としたうえで、聖戦アル=カーイダ機構司令部より、イスラーム教徒のウンマとシャームにおけるスンナの民に対して、フッラース・ディーン機構を解体する司令官(アミール)決定を下したと宣言した。
また、シャームにおけるスンナ派に対して、武器を捨てず、今後の段階に備えるよう忠告するととともに、ウンマに対し、イスラーム教徒の「家」のあらゆる場所において、支援や救援の呼びかけに応じる兵士で有り続けると誓約した。
さらに、シャームの名士らに対しては、宗教とシャリーアの支配を確立すること、そしてシャームにおけるスンナ派の手に武器を維持させることで、圧制者に隷属せず、占領者の標的とならないようにするよう忠告した。
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