ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局は声明を発表し、アフマド・シャルア暫定大統領が署名・承認した憲法宣言を批判した。
声明では、憲法宣言の文言について「シリアの真実とそこに存在する多様性を無視している」、「国家的・社会的アイデンティティを歪めるもので、バアス党体制の基準に似た個人主義的な思考を反映している」としたうえで、「現在のシリアには国民の団結と結束が必要であり、それによってこそ民主的な未来を決定できる」と指摘、すべての社会的要素が参加するかたちで憲法宣言が作成されるべきだったと強調した。
また、「シリアにおける真の民主主義の確立を妨げる」と警告し、「その条文はシリア国民の願いとかけ離れ、真のアイデンティティを反映していない」と非難、「真の愛国的パートナーシップを反映した憲法を策定し、シリアとその将来世代にとって持続可能な民主的な道筋を確立する」よう訴えた。
声明の最後では、「狭量な思考や過去の慣習に戻ることは、シリアを再び振り出しに戻し、国民の苦しみを増し、安定の実現を妨げる」と警鐘を鳴らした。
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