シリア人権監視団は、タルトゥース県、ラタキア県、ハマー県、ヒムス県で4件の虐殺などで15日以降、民間人57人が殺害されていたことを新たに確認したと発表した。
殺害されていた民間人のほとんどはアラウィー派。
新たに確認された虐殺などでの犠牲者の内訳は以下の通り:
ラタキア県50人
ヤルティー村2人
スヌーバル村26人
アイン・アルース村18人
カブー・アワーミヤ村4人
タルトゥース県7人
タルトゥース市1人
カルトゥー村3人
マンザラ村2人
バーニヤース市1人
これにより、3月6日以降に沿岸地域で確認された虐殺の件数は54件となり、殺害された民間人の数は1,557人となった。
県別の内訳は以下の通り:
ラタキア県785人
タルトゥース県473人
ハマー県262人
ヒムス県13人
日にち・県別の内訳は以下の通り:
犠牲者のなかには、アラウィー派以外の宗派の信者も含まれている。
3月6日:1人
ヒムス県1人
3月7日:160人
タルトゥース県62人
ラタキア県98人
3月8日:366人
ラタキア県227人
タルトゥース県55人
ハマー県79人
ヒムス県5人
3月9日:303人
タルトゥース県103人
ラタキア県194人
ハマー県6人
3月10日:263人
ラタキア県79人
タルトゥース県92人
ハマー県86人
ヒムス県6人
3月11日:132人
タルトゥース県72人
ラタキア県60人
3月12日:158人
タルトゥース県49人
ラタキア県25人
ハマー県84人
3月13日:93人
タルトゥース県33人
ラタキア県52人
ハマー県7人
ヒムス県1人
3月14日:24人
タルトゥース県14人
ラタキア県10人
3月15、16日
ラタキア県50人
タルトゥース県7人
なお、民間人の他にも国防省部隊の兵士と内務省総合治安局の隊員273人、「旧体制の残党」のアラウィー派259人が死亡しており、民間人の死者と合わせた死者総数は2,089人となっている。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、正体不明の武装グループがアズィーズィーヤ村を強襲し、若い男性3人を殺害した。
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シリア人権監視団によると、ラタキア県とタルトゥース県では、シリアテルとMTNの電話回線が突如として不通となった。
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タルトゥース県では、SANAによると、内務省総合治安局がシャイフ・バドル市、クマイスィーヤ村、ブルンマーナト・マシャーイフ町一帯の名士との合意に従い、大量の武器弾薬の引き渡しを受けた。
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