イスラエル軍地上部隊がサラーム市(旧バアス市)にあるクナイトラ県庁ビル近くの1ヵ所を狙って砲撃(2025年4月5日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍地上部隊がサラーム市(旧バアス市)にあるクナイトラ県庁ビル近くの1ヵ所を狙って砲撃を行った。

これにより、2025年に入ってからのイスラエル軍の攻撃は46回(爆撃38回、砲撃8回)となった。

一連の攻撃で、アフマド・シャルア暫定政権の国防軍部隊の兵士9人、民間人22人、レバノン人2人の合計33人が死亡、武器弾薬貯蔵施設、指揮所、拠点、車輌など56の標的が破壊された。

県別の内訳は以下の通り:

アレッポ県:爆撃1回
ダマスカス郊外県:爆撃11回(民間人2人、レバノン人2人、兵士2人死亡)、砲撃1回
スワイダー県:爆撃3回
ヒムス県:爆撃8回
クナイトラ県:爆撃4回(民間人1人、兵士2人死亡)、砲撃3回
ダルアー県:爆撃6回(民間人4人、兵士1人死亡)、砲撃1回(民間人16人死亡)
タルトゥース県:爆撃1回
ダマスカス県:爆撃2回
ラタキア県:爆撃1回
ハマー県:爆撃1回(兵士4人死亡)

なお、アサド政権が崩壊した2024年12月8日以降のイスラエル軍による爆撃は500回あまりに達している。

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